市民と市政をつなぐ議会傍聴情報 2009年7月25日発行
第46号

お <特集号
市民を幸せにするか?「
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目 次 |
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市民が参加する、議会基本条例の制定を! |
代表 神津幸夫 |
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2 |
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議会基本条例(素案) |
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「議会基本条例素案」への公開質問状 |
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7 |
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<会員放談会> |
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出前委員会をめぐって |
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危機はどこに? |
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前例戻りたがる議員・意識改革なくして改革なし |
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素案「出前も議員による、少なかった一般市民の参加 |
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議会基本条例(素案)への意見 |
聖ヶ丘 新美千鶴 |
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お知らせ |
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市民が参加する、議会基本条例の制定を!
代表 神津幸夫
今、
地方分権のこの期に、議会のあるべき基本を定めることの意義は大きく、これが市民の要望を叶えるものとなれば将来の
全国1,800市町村のうち、議会基本条例制定市町村数は100条例くらいあり、内容はさまざまのようです。
市民の声を聞き入れたものが実現できれば、都下でも注目される最初の議会基本条例制定市となりそうです。
その素案策定最終コーナーにさしかかり今回、三回目の出前委員会が市内9会場にて行われました。弊会は、この第3回出前委員会に先立ち「公開質問状」としてその修正を提示しました。委員会の2年間の努力がパフォーマンスに終わらない、正に議会が市民のものである条文化を期待し、この特集46号をお届けします。
より理解を深めてもらうために、先ずはこの委員会の「多くの市民意見を聞いた上で条例をつくろう」という意気込みの具体的活動経緯を紹介します。
07年10月 委員会発足 議員13名自らの改革の発意で
委員長
安藤 副委員長 岩永
委員 萩原、平野、小林(憲)、橋本、遠藤、今井、菊池、向井、住田、佐久間、白田(折戸議員が議長就任のため途中佐久間議員に交替)・・・<敬称略>
08年3月 市民アンケート実施 無作為1,500名の市民から513の回答
5月 第1回出前委員会開催 3日間3会場(パルテノン多摩、ベルブ永山、
ヴィータ関戸)で実施
09年1月 第2回出前委員会開催 同上
2月 参考人招致
6名(特別委員会での意見)
6月 第3回出前委員会開催 9会場(愛宕かえで館、関戸つむぎ館、TOMハ
ウス、乞田ふれあい館、ゆう桜ヶ丘、貝取こぶし
館、ひじり館、諏訪地区市民ホール、総合体育館)
6月 パブリックコメント募集
*以上の市民参加を促し、市民意見を取り入れた議会基本条例案を策定中であり、今後の予定とし9月議会での公開検討会、原案確定、12月議会への上程で進捗中。
*委員任期は2年間の予定が次年度3月まで延長






会員放談<議会改革委・出前委員会をめぐって>
危機感どこに?
前例に戻りたがる議員、意識改革なくて議会改革なし
素案の「出前」も議員流、少なかった一般市民の参加
市議会の議会改革特別委員会(改革委)が市民に呼び掛け、6月6日から26日まで市内9会場で「出前委員会」を開いた。出来上がった基本条例の素案について市民の意見を聞こうという目的で、委員の市議がA、B、Cの3グループに分かれて各会場に出席した。ウォッチングの会は会員の都合をやりくりしてこの集会に積極的に参加したが、会員以外の一般市民の参加は各会場数人という寂しさだった。それでも改革委は「密度の濃い議論が出来た」(安藤委員長)と意気軒昂たるものだ。今号の放談会ではこの出前委員会に出席した会員が意見を出し合った。出席者は相田幸一、勝山弘、神津郁子、神津幸夫、寺島信、半田拓司、牧野順一、元山隆、山下亨の9人。
「勝手にやったら」と無関心
A まず全体の印象から聞きましょうか。
B 前例はないし、始まったばかりだからあんなもんじゃないですか。やったということが画期的なんだから。一般市民の参加が少なかったのは、みんな議会改革になんか関心を持っていないからで、「勝手にやったら」という感じなんだと思う。行政も議会も市民にもっと眼を向けさせる活動をすべきでしょう。これからの問題だけど。でもウォッチングの会員以外でも2、3人とはいえ来たことは来たんだから。
A 会としても会員をいろいろとやりくりしてけっこう頑張って出ていったんですけど、やはりほかの市民の出席が決定的に少なかった。
C みんな何も知らないもの。市の広報紙に出たのが始まる前日の5日ですよ。それも2面の上に1段で日程と場所が出ているだけなんだ。素案も関連記事もない。本来なら特集的に素案全文と日程を刷り込んだものを折り込みで入れて、もっと関心を引くような工夫をすべきだと今でも強く思っているんですけど、私は。
D 市の掲示板にも何も張ってなかったですね。議会情報や公民館ルートなどで市民に積極的に知らせていこうという気がなかったとしか言いようがない。「市議会だより」はどうにか1面の下の半分以上を割いていましたね。素案も章レベルだけど一応紹介していた。でもこの臨時号の肝心の発行日は始まった翌日の7日なんだ。
素案はその日に配られた
A 7日のTOMハウスで「条例を守らなかったときの罰則規定はないのか」と聞いた人がいた。その人はその発言の前置きで「出前委員会があることを今朝初めて知った。もう会場は一杯で入れないかと思って慌てて飛んできた」と言っていたけど(笑い)、この発言は結果的にきつい皮肉になったんじゃないですかね(笑い)。
E 私はその日の会場で初めて素案をもらった。1週間前に配られたって何か言えたかどうか分からないのに、当日だもの。何か意見をと言われたってアイ・ドント・ノウですよ(笑い)。
C そんなことで意見なんて言えるはずがないですよ。市民の忌憚のない意見を聞いて、なんて、ただのパフォーマンスに過ぎない。
D そう、桜ヶ丘の委員会だったか、白田氏(満、あおぞら)が概要を端折って説明していた。僕は「ご覧なさい。いま2人の人が懸命に素案を読んでいる。こんな状態で的を射た意見が言えると思うか」と言ってやったんです。広報の仕方に市民目線がなく、素案などの市民向け資料を現場で渡したりBグループの会場は学校の教室みたいだったり、全てが議員目線で仕切られていた。こういう議員たちの対応が今回指摘されている問題の主因なんじゃないですか。
実績、形つくりのパフォーマンス?
E 出前委員会は、雰囲気的には一般市民が話せるような空気はなかったんじゃないかな。やはり議員ならではのやり方で、慣れてないのか進行方法が下手ですね。僕は素朴な質問をしようと思ったけど、やめておいた。
F 去年の5月にパルテノンで最初にやったときがいちばん多くて、50人以上は集まったと思う。今年1月の2回目ではグッと減った。今度の3回目は素案も出たし、会場はコミセンなど近場だから超満員かなと僕は勝手に夢想していたんですが、ああいう有様だった。これは一体なんだ、と思ったですね。20日のひじり館に10人も来たのは、その日に安藤氏(邦彦、公明、改革委委員長)が大声を出して案内したそうですよ。最終日の総合体育館では遠藤さん(めい子、民主)が会場近くの住民にチラシをポスティングしたそうで6人来た。市民参加を本当に望むのなら、小学生だってそのくらいのことはやりますよ。何を考えているんだろう。
A 出前委員会ってどういうつもりで始めたんですかねえ。ガス抜きというか、市民の意見は一応聞いたという実績というか、形を作りたかっただけなのか。
「密度は濃かった」と委員長強弁
F 安藤氏の返事はこうでしたね。1、2回目のように広い場所で大勢集めてやるよりは、小人数で膝を交えて密度の濃い会をやろうと思っていた、それはうまくいったと言っていました。
G え?
委員長は最後には自分から大声出して人集めをしたんでしょ。本当にそう思っているんですか? 強がりとか負け惜しみじゃなくて。
H 安藤委員長は同じことを16日の改革委でも言っていたからね。BとCが終わっていよいよ本丸のAグループのお出ましの前の中間報告だから、公的な場での発言でしょう。市民の数が少なかったという話が出てそれに対して安藤氏は「参加した市民は少なかったが意見交流の密度は向上させることが出来た」と言っていた。
C 同じようなことを彼は他の場所でも言っている。私はその後の25日に諏訪でやった出前委員会で、その安藤氏に猛省を促しておきました。「市民がたった2、3人で市民との意見交換が出来るのか、もっと膝を交えて話し合ってこそ初めて意見交換になるんじゃないか。こんなことで民意を聞いたことになるのか」と。
I 安藤氏の自画自賛もいいところだな。クックックと笑いたくなる。出前委員会はやった事実は事実としても失敗作ですね。「スタートと言えども立錐の余地ある寂しさよ」だ。(笑い)
H でも
ウォッチングの会はサクラ?
C 僕は議員に「車座になってやってくれ」と注文していた。それなのにいつも一般市民が2、3人じゃね。ウォッチングの会のわれわれが行かなかったら、まるで体をなしてなかった。
E だけど、われわれももちろん市民ですからね。例えば初日の6日。愛宕のかえで館では一般市民2人にウォッチングの会から5人。それでも公的な報告では市民7人ということになる。議員の方はBグループの議員が4人で他の議員が3人の計7人、つまり市民7と議員7だ。それだけで言えば、中身はともかく「膝を交えて密度濃く」という感じになるんじゃないですか。
A ああ、そうか。(笑い)
B つまり、ウォッチングの会はサクラなんだ(笑い)。議員の味方なんですよ。それはそれでいいけどね。
横並びならやめた方がいい
G 議会の改革条例といっても、全国横並びで作るんならやめた方がいいと僕は思う。このまちに今、本当に何が必要なのか、という意識でやるんならいいけど。条例の中にこの
H そもそも「出前委員会」というネーミングだってオリジナルじゃない。三重県の伊賀市と北海道の
F その2つの町はフロント・ランナーなんですよ。
G 市内のある小学校では家庭崩壊が学校崩壊につながっているような状況があるらしい。朝食を取れないで来る子が多くて校長の朝一番の仕事はそういう子に朝飯を食べさせることだ、というんです。公営住宅の所得制限で母子家庭が多くて母親が仕事に出るから子どもが残される。そういう子どもの放課後の面倒を多摩大学の学生に見てもらって学校崩壊を食い止めているという。そういう状況を学校現場だけに押し付けて行政も議会も手をこまねいている。そんな地域を放置しておいて何のための改革論議か、という感じが僕にはある。
F 市の歳入歳出を考えたって、高齢化少子化は進むし5年10年先には大変なことになる。先のことをやるのが政治なんだけど、市も議会も10年先に逼迫する危機感をどれほど感じて議論しているのか、私には疑わしいですね。
「ねばならない」に変えれば進歩だ
C 素案の前文だって美辞麗句が並んでいるだけで中身が何もない。もっと平易に「議員の意識改革なくして議会改革なし」という意味の文言をはっきり書くべきだ。
B 改革委の審議が基本的に間違っているのは何のためにやるのかという議論をやっていないことだと思う。前文にはそういう改革の目標こそが書かれるべきなんだ。「
A 前文の書き換えは初日の愛宕かえで館で小林氏(憲一、共産)がOKしてましたよね。言質を得たつもりだけど。
H 素案の1つ1つの条文をチェックしていけば、一応盛り込むべきことは全部入って言っているけども条文の構成が良くない。
F 曖昧表現を義務化にしていけば、相当なものにはなるね。
B あの「するものとする」という表現ね。同じような文言の85ヶ所で「しなければならない」が43、「するものとする」が42あった。「ものとする」だと何も約束していないことになるんです。これを「しなければならない」に変えるだけで相当な進歩ですよ。私は初日に全く別の前文を提案したんだけど、それを議論して議員が覚悟を決めれば受け入れるはずですよ。
「こんな連中がやってるんだから」
F まず改革委の13人が一枚岩にならなくてはならない。安藤委員長の頭の中では遅くとも9月議会で公開検討をするつもりのようだ。その条例に議会の13人が賛成すれば決まる。この13人も自分の意思だけではなく「会派に持ち帰って」となるので、市民の考えがどの程度反映されるかは別にして、そこでどうなるか。妥協の産物が出てくるかもしれない。
C 議会を見ていると「議会改革と言ってもこんな連中がやっているんだからなあ」という思いに何度も駆られますね。例えば5月15日の臨時議会。議長、副議長を選んだんだが、2年前には遠藤さんが伊賀市のようにオープンに推薦演説などを通じて選ぶことを提案していた。それが持ち越しになっていたのだが、今年もまた密室でみんなを抑えて決まってしまった。6月議会で決算委員会の日程を決めたときもそうだ。会派を超えた討論をしようというのに、去年の決算委の6日間の日程は異常だと言って今評価すべき事業数を増やしたり、その精査の質の向上が求められているのに、日程の短縮や討論の仕方などに異を唱えて悪い慣例や前例に戻ろうとする会派や議員が未だにいるんだよ。
「条例違反」と言えるだけでも
F 議会の傍聴を始めた時に「こんな議会でいいのか」とまず思った。それを言ったら遠藤さんや岩永さん(ひさか、民主)が「それは議会改革でやりますから」と言っていたんです。だから議会基本条例を作ろうとするこの段階では自己矛盾はあるでしょ。でも改革の基本条例を一応おさえてそれを武器に変えていくことはできる。
B 議会傍聴がますます必要になってくるわけですね。
F 「市民からの政策提案」にしても、これをはっきり条例化したら進歩ですよ。これまでも条例がなくてもやれたしやれるはずだ、と大学の先生方はおっしゃる。しかし現行
E 最終的には議会基本条例は住民投票すべきだ、という意見まで出てきている。大山鳴動してネズミ1匹ということになり兼ねないけど。
A 来年は市長選があるから、同時投票等いろいろとできるかもしれませんね。
B そう、市長選は基本条例が出来たところからスタートするんだから。
公開質問状に文書回答を
A ウォッチングの会の今後の運動の方向は。
G まず公開質問状の回答いかんですね。市民にこの状況を理解してもらいたい。
C とにかく市民力を上げるということですね。
D 質問状への返事は?
F わかりません。安藤委員長は先日、2つのことを言っていた。1つは条例を「議会を通すのが大変なんだよね」ということ、もう1つは公開質問状はパブリックコメント扱いでいいか、と言うから「いいよ。その代わりに答えは文書できちんと出してよ」と言っておいた。
C ニュース46号の段階では返事はまだでしょう。文書回答は確約してもらったんだから「次号でご報告します」とは言える。その答えによっては再質問もあり得る。逃がさない。
I 20日のひじり館での出前委員会で素案を読んだ人が「ごく当たり前のことが書いてある。これまでのやり方はどうだったのか」と感想を漏らしていたけど、この感想は実に痛烈だ。僕も同じような感想を持ちますね。中身は当たり前だからこれが何で改革なの、という感じだ。会員で4年前に亡くなった伊藤舜太郎さんが「市議会構造変革案」を発表したことがあった(ニュース27号に掲載)。これは市民感覚から遠い市議会を何とか市民のものにしていくために「議会の主役をボランティア市民に」というようないろんなアイディアが語られていた。議員に自前の議会改革が出来ないなら、むしろわれわれの考え方を出した方がスッキリする。市民がまったく関心ないのが現実なんだから。
F とは言ってもこの素案で、われわれの公開質問状や市民の意見を反映し、市民参加を強化する条例となればかなり前進したものとなる。大いに期待したい。 (了)
出前委員会市民参加状況
当会員 他市民 合計
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愛宕かえで館 |
5 |
2 |
7 |
|
関・一つむぎ館 |
3 |
4 |
7 |
|
TOMハウス |
5 |
3 |
8 |
|
乞田・貝取ふれあい |
0 |
7 |
7 |
|
ゆう桜ヶ丘 |
2 |
3 |
5 |
|
貝取こぶし館 |
2 |
6 |
8 |
|
ひじり館 |
5 |
10 |
15 |
|
諏訪地区市民ホール |
5 |
4 |
9 |
|
総合体育館 |
4 |
6 |
10 |
|
合計 |
31 |
45 |
76 |
議会基本条例(素案)への意見
聖ヶ丘 新美 千鶴
議会改革特別委員会の皆様のご尽力に感謝いたします。
私は6月議会に「かけがえのない健康環境である公園緑地を携帯電話中継基地にさせないことを求める陳情」を提出した市民団体のひとりです。
今回陳情を通して知った議会の現場を具体的事例として検証しながら、
提言のポイントは次の3点です:
1)「二元代表制の定義」の周知
2)「市民自治の基本理念」の明記
3)市民と議会とのパートナーシップの構築
以下に項目ごとの意見を示します:
u
1.前文:「二元代表制の定義」を明記することが重要と考えます。
市民アンケート調査結果から、市民の実に9割以上が二元代表制の意味を知らないことがわかります。今回陳情を通して、議員の多くもまた同様の傾向があることを実感させられました。
従って、前文に「二元代表制の定義」を図解とともに明記し、誰にでもわかるように周知することが重要不可欠と考えます。特に@議会が市長との緊張関係を保つこと A制度的に与野党関係は発生しないこと、の周知は重要でしょう。
二元代表制の意味を知らしめないまま条文を書き連ねることは、基礎のないところに家を建てようとしているに等しいのではないでしょうか。
* 参考資料として、三重県議会による「二元代表制」の定義および図解を添付しました(添付資料1)。<編集者省略>
なお、素案(前文)の書き出し:「市民、市議会及び市長を初めとする執行機関」
という文章は、市民・市議会・市長すべてが執行機関であるかのように読み取れるため、不適切と考えます。
u
「主権者である市民、意思決定機関である議会、執行機関である市長等」とすべきです。
u
2.第1章を総則とし、(目的)に加えて(基本理念)の項目を設け、ここに「市民自治の基本理念」を明記すべきと考えます。
素案(前文)と同様に、「市民及び市長と議会の関係」という文章は、市民・市長・議会が渾然一体で意味が理解できません。前文に「二元代表制の定義」を明記すれば、目的にこれらの関係を書く必要性はないと考えます。
一方、「市民自治の基本理念」の明記は、本条例にとって極めて重要な要素です。
u
3.第2章 第3条(4)は、市民の「参加」ではなく「参画」とすべきと考えます。
前項で「市民自治」の基本理念が極めて重要な要素であることを述べました。
主権者たる市民に対して、「参加」という軽い言葉使いは不適切と考えます。
「言葉」の選択は想像以上に重要です。今月20日の出前委員会で、市議会ウォッチング会員の方から「10年市民活動をして来たが、相変わらず市民の主体性は無い。」との意見が述べられました。市民の主体性を引き出すためにも『参画』とするのが適当でしょう。議会改革は議員の努力だけで成し遂げられるものではなく、市民の主体的な「参画」が必要不可欠と考えます。
u
従って、条文の文言は「市民の参画を保障する」とすべきです。
また、この観点からB案が妥当であると考えます。
u
4.第3章の《市民と議会との関係》は、《市民と議会とのパートナーシップ》とすべきです。
u
第5条は、「市民参加」ではなく『市民参画』とすべきです。
u
第6条1項に「「審査結果は、
6月20日の出前委員会において、私は趣旨採択の定義と根拠法を尋ねました。これに対し、司会の遠藤めい子議員より「定義も根拠法もなく、慣習に過ぎません。」との回答を得ました。また、折戸小夜子議長から「議会としても、趣旨採択は無くさなければならないと考えています。」との表明を得ました。
(検証)
今回陳情の審査結果(趣旨採択)を陳情参加市民に伝えると、必ずこう聞かれました:「趣旨採択ってどういう意味ですか?」
この質問に私は答えることが出来ませんでした。何故なら定義が無いからです。そこで私は、趣旨採択を選んだ議員に尋ねました:「採択と趣旨採択の違いは何ですか?」
ある議員はこう答えました:「採択は市を追い詰めてしまうもの。趣旨採択は市に逃げ道を残してあげるもの。逃げ道を残してあげた方が良いと思ったので趣旨採択にしました。」
他の議員はこう述べました:「市の公園緑地に携帯基地を建てることには断じて反対します。しかしながら会派内での立場もあって…ご理解ください。」
この事実は、市民を無視した趣旨採択なる「慣習」と決別しない限り、議会改革はあり得ないことを物語っています。
u
第6条3項は、「議会は、政策提案を行った市民の発言権を保障し、その求めに応じて発言の機会を保障するものとする。」とすべきです。
(検証1)
今回陳情で私達は「
(検証2)
今回陳情には環境審議会委員が参加していました。土壌学の専門家である筑波大学名誉教授です。全国の地層を知る専門家として、彼は携帯基地局が盛り土上に建っていることの危険性を強く訴えていましたが、委員会で発言権を得ることができませんでした。そこで彼は、生活環境常任委員会の視察時(6月12日)に現地で待ち構え、用意した地層図を示しながら視察議員に熱心に説明を試みました。しかし議員たちの反応は鈍く、数人の議員は全く耳を傾けようとしませんでした。実際、彼の貴重な指摘は、委員会でも本議会でも全く取り上げられませんでした。
これは、市民にとっても議会にとっても極めて不幸な事実です。
政策秘書を持たず、サポート体制も貧弱な20数名の議員にできることはおのずと限界があります。これに対し、15万市民の中には知恵と経験が豊富にあるのです。その証拠に、今回陳情には、10年間にわたって電磁波の健康影響を勉強した市民も参加しており、その情報量は市役所や議会の比ではありません。
議会が市民という優秀な政策秘書を協議に参画させないのは実に愚かなことと言わざるを得ません。
議会改革は、主権者たる市民の“協議に参画する権利”が回復されることによってのみ意味を持ちます。
そして、市民とともに考え、行動する議会とは、市民と議会とのパートナーシップによってこそ成り立つものです。
以上。
お知らせ
9月定例議会日程(予定)
9月 1日(火)〜9月7日(月)(土日)を除く5日間 一般質問
9月 8日(火)〜9月9日(水)2日間 補正予算
9月10日(木)総務常任委員会
9月11日(金)健康福祉常任委員会
9月14日(月)生活環境常任委員会
9月15日(火)子ども教育常任委員会
9月16日(水)議会改革特別委員会
9月17日(木)〜9月28日(月)祝日土日を除く5日間決算特別委員会
9月29日(火)代表者会議
9月30日(水)議会運営委員会
10月2日(金)本会議最終日
*
9月定例議会は決算議会といわれ重要な位置づけとされています。特に第5次総合計画策定時期、次年度4月には将来を託す市長選挙もあります。今後の
弊会も発足11年目を迎えました。初代代表 山下亨から、元山隆、牧野順一へと、そして今回、神津幸夫がその任を引継ぎました。
今号の冒頭にも触れましたように、議会も時代の要請と共に変化し、特に今、「自分達のまちは自分達の手で」と、権限も・財源も自治体に移譲されようとしている分権時代に、それにしっかり応えられる首長、議員が求められます。
地方自治においては執行者(市長)も議決者(議会)も直接市民が選ぶ二元代表制です。どんな市長、どんな議員かは市民一人一人の意思(投票)で決まり、それは市民意識そのままの反映であり、他人事ではなく市民の鏡そのものです。
そのために、議会の状況を不偏不党・中立公正、常に批判精神を失わずに、市民の皆様に出来るだけ多くの情報を多様な方法でお伝えし、自分達の意思を託せるリーダー選びに寄与することに努めたいと思っています。今後共皆さまのご支援ご協力のお願いと、また会の活動へのご参加を期待しご挨拶とさせて頂きます。
代表 神津幸夫
連絡先 〒206-0034