市民と市政をつなぐ議会傍聴情報                     20101023日発行

第52号

 

           お   

                       目  次

     

9月は決算議会                         代表 神津幸夫・・・・・ 2

放談会<図書館・給食・学童クラブの外部委託をめぐって>    ・・・・・・ 4

 

22年「9月議会」を傍聴して感じた市民の違和感。意見・提言

 ◎議会が市民向けに初めて開催する「議会報告会」の企画内容に“喝!”

                         和田 牧野順一・・・・  9

九月定例会に思う市議会と政党            永山 深沢宏行・・・・ 11

市行政評価市民委員会VS議会事業評価              ・・・・・ 12                          

 

多摩市尾根幹線の渋滞…休日にもなるとこの状態、八王子に入ると多摩市の1車線が2車線のため即解消、迂回のため住宅道路に入り込み危険いっぱい。何故多摩市だけがボトルネックとなるのか。都への政治力は?


 

9月は決算議会     

代表 神津幸夫

代表監査人の警告!

9月は決算議会。平成21年度決算は無事、認定されたが、その決算特別委員会の冒頭で澤登代表監査人の報告した監査結果は、このまちで暮らす傍聴市民に近い将来直面することになる大きな課題を突きつけるものだった。

その報告では、平成21年度の決算では健全化比率の5項目(実質赤字比率、連結赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率、資金不足比率)の指標は全てクリアーされているが、一つでも健全化判断比率をわると財政は悪化し、市はレッドカードをもらうことになってしまう。そして代表監査人は、健全である今こそそのための備えをするべきであり、議員はその監視をし一層の責任を果たして欲しいと指摘したのだ。

 専門的な分析などは別としても、市民感覚としては多くのサラリ−マンが支える多摩市の歳入は今後は減ってゆき、法人税の多くも期待できず、扶助費は増え続け、加えて物件費(公共施設、みどりなどの維持管理など)の増大は避けて通れない。この足し算引き算によって「どうしたらいいのか」の答えは小学生にも導き出せるはずだと聞こえた。

 

大丈夫ですか、日和見議員

それでも一部議員は「あまり市民に過度な心配を与えるようなことは」的な批判をしていた。私はその議員に本当に大丈夫ですかと聞きたかった。心配ないと言うのならその根拠を是非とも示してもらいたかった。

部分の最適と全体の最適とどちらが優先されるべきか、政治こそ今日より、明日のことに手を打つのが課せられたミッションではないだろうか。

多摩市では団塊の世代は、実際はまだ雇用延長などで殆どは仕事をしているが、この世代が65歳を過ぎたころには市民税はどうなっているのか。

恵まれた環境を維持管理してゆくのに10年くらいで100億円超も必要という。高齢者を初めとする弱者対策は絶対に避けられず、費用は増え続ける。にも拘わらず廃校となる学校跡地は市民の憩いの場として確保せよという。

 

使ってしまったお金より、使えるお金の工面を

決算に当たっては行政の事業評価、議員の事業評価は膨大なものとなっている。

これ自体については、市民への説明責任は良く果たされていると思う。しかし、事業を展開するための確たる歳入ビジョンがないのだ。個々の事業は仕分けされても、入るお金の予測があまり明確で無ければ判断はあやふやになってしまうではないか。

こういう問題提起は、実は常にされている。行政からは正確なシュミレーションは困難、無責任にならない範囲でと言いながら、数字はそれなりに提示されている。

そこで提案したい。決算時の会派別議員の事業評価と共に、予算時にも会派別に少なくとも5年〜10年の歳入の根拠ある予測の骨格だけでも提示をしてもらえないだろうか。

今回の決算特別委員会でも、会派がそれぞれに個々の事業の審査・評価は行っているが、会派別のバラバラな評価が行政にどれだけのインパクトを与えるものなのか。

市民が心配するのは何時も「そのためのお金はどうなるの」という単純なことだ。「金はどっかで見つけてこい」では心配はもっと膨らむ。随所に「都・国に訴えよ」「補助金を求めよ」等の指摘がある。このこと自体は否定されるべきではなく、もちろん必要だ。

しかし地域主権という時代に、自立可能なまちを目指すなら、自らが歳入はこうして確保し、その上で使い道の優先順位を明確にすることが議会としてのあり方ではないのか。それこそが審査だけに留まることなく、政策立案への道につながり、二元代表性の機能を真に発揮することにとなるのではないか。

「あれが欲しい」「ここに支援を」の議員発言は、市民としては、そうなればいいという思いは抱くものの、同時にそこまで「公」がやってお金はもつのか、「公」がそこまでやることが成長のバリヤーになるのではないか、という問さえ抱かざるを得ない。

各議員会派が「我が会派はこの政策にて歳入の目途を立てます」と具体的な宣言をしてくれれば、市民には責任が持てる会派、議員は誰かが明確に見えてくる。

来年は地方統一選挙の年であり、4月には多摩市市議会議員選挙もある。

3月の予算特別委員会を、市民はこんな視点からも注目し、投票所に行きたいと思っている。

澤登代表監査人に正に市民の代弁をして貰えたように思えたのは、私だけではないだろう。

過日、他市の議員さん、市民ウオッチャーの方々との会合でこの話をしたら「多摩市の監査は進んでいる」との感想をもらい、またまたまたびっくりしてしまった。

議員の皆さんには是非監査人の指摘を真摯に受け止めてもらいたいと切望している。

 

議会基本条例が制定された初議会は?

9月議会は、議会基本条例が制定されての初議会でもあった。私は実は議長、委員長の采配ぶりの変化を期待していたのだ。執行されたからと言って即、期待できるものでもなかろうが、今回の決算委員会の委員長(岩永ひさか・民主)のタイムマネージメント、質問者・応答者への忠告などなど、あるべき委員長像への努力の兆しが見え隠れし、心地よいものだった。

制定された議会基本条例の議場での市民参加を、アクセサリー条例に終わらないために、私はひそかに、議長・委員長の裁量で議会中、臨機応変に「傍聴席の市民の方にも、一言聞いてみましょう」的な議会を夢想している。

今回の会議規則では、とても許容されるようなものではないのだろうが、議長・委員長がしっかりしていて、その責任において議会・委員会を動かせれば、心配されるような議会混乱には陥らないのではないか。

そのためには議長・委員長の技量がより求められることになる。従来のような持ち回り的な議長の選出、ましてや新人議員の勉強のための委員長選出というやり方は、市民軽視も甚だしいと言わざるを得ない。

市民は議員の報酬を勉強のために払ってはいないのだ。

                (了)

            

 

     

 

多摩市

100歳以上の高齢者は40人

うち21人が特養などの施設

  19人は在宅

所在不明者はなし

   <8月9日現在>

 

 

 

 

          議会こぼれ話

       

 


会員放談<図書館・給食・学童クラブの外部委託をめぐって>

     「わからない、外部化で何が損なわれるのか?」

      「図書館窓口業務決着、学童ク、給食調理業務は未だ」

       「9月市議会、継続審議続きで、結論持ち越し」

 

今号の放談会は9月市議会の論議の中から主として外部委託問題をめぐって話が展開した。具体的には唐木田図書館の窓口業務、学童クラブの指定管理者制度、学校給食の調理業務である。このうち図書館窓口業務は施行期間を1年短縮して今議会でようやく決着した。放談会出席者は、稲本美代子、勝山弘、神津郁子、神津幸夫、神西明、半田拓司、深沢宏行、牧順一、元山隆、山下享。


 

試行期間が2年になった

A 来年4月の統一地方選に向けて、選挙前にまた議員通信簿を発行しましょう。それが3年前に改選されてから、毎議会傍聴席から曲がりなりにもずうっと市議会ウォッチを続けてきた私たちの責任でしょう。義務と言ってもいいかもしれない。今号と次の号ではそのことを念頭において議会の論議と議員の活動を話し合っていきましょう。まず、9月議会で取り上げるべき問題はなんですか。

B 問題はいろいろありました。順不同でいえばまず図書館問題が決着したことですね。唐木田のコミセンの中につくる図書館の窓口業務の外部委託問題です。前の市長のときから継続審議を続けてきた。新市長がテストの期間を3年から2年に修正して、それを予算化した補正予算が通った。それまでは賛成・反対が拮抗してたんです。

C 最初から3年という期間限定付きだったんですか。1年短くしたのはなぜですか?

B 阿部市長が4年の任期中に責任持って結論を出したい、と言ったんです。

C 3年じゃ結論出せないんですか。それとも手打ちのための理屈付けかな。

 

図書館の高邁なミッションとは?

D 窓口業務を外部委託するだけでしょう? 反対したのは?

 

B 共産党、改革ゆいの会などです。だけ

ど僕は反対意見をいくら聞いていても反対

理由がよく分からない。

E 「改革ゆいの会」の住田(啓子)議員が反対の急先鋒だった。この人はいつも図書館には高邁なミッションがある、と言っ

ている。

F 高邁なミッションとは、具体的に言うと何ですか。申し訳ないが、図書館にそんな、精神を高めるような役割があるんですか。

B まあまあ、高邁なミッションも一応分からんではないとして、でも外注にしたら、それがなくなってしまうのか。そこが僕には分からない。良識の府がなくなるって言うんですよね。

G まわりでは稲城でも府中でもコンピューターを入れて、もちろん窓口も外注でやっていますよ。

H 稲城や府中の図書館は高邁なミッションもないし、良識の府でもないということになりますね、理屈を言えば。

C 私も反対理由に納得がいかない。市職労(多摩市職員労働組合)からいろんなことを言われているな、と思いました。

I 彼らは組織が崩れるのはアリの一穴から始まるとでも思っているのでしょう。市の財政状況はそんなものではないんだけど。

C 私なんかすぐ、君たちの組織まで守らなければいけないのか、と思っちゃう。

 

もう7館もあるけど

E 図書館は今では多摩市に7館もある。7館あればもういいんじゃないですか。

B 稲城では新設の中央図書館、若葉台Iプラザの図書館が事業仕分けのテーマになっていて従来の4館との比較でやっていた。

D 新設の館はPFI方式で民間委託したけどそれまで以上の市民サービスができていると聞きましたけど。

E 多摩市八王子市調布市など京王線沿線の7市が提携して、そこの図書館ならどこに多摩市民が行っても本を借りられるんですよ。歩いていけるのは大事だとしても、そういう時代に地域の図書館にそれほどこだわるべきなのかどうか。

 

この程度の結論を得るのに

B 外注じゃリファレンス機能が失われるというんだが、そんなことないよね。

C 今はどこでも電子化しているから検索すれば誰にでもできる。そういう時代に司書の方に「お待ち下さい」と待たされて

E 住田さんの周りには司書の人が多いんです。だから図書館の問題は特に真摯にとらえておられる。でもインターネットの時代に窓口の応対についてだけ頑迷に言い募る意味が分からない。

J 3、4回継続審議になってようやく出た結論が2年の実験にこれから入る、ということですね。その程度の結論を得るのに、良識の府とか労組とか、まあ推測だけど、いろんなことが絡んでくる。委員会でもスッタモンダしてその度に継続審議になる。

G 市民の実感からは乖離した話ですよね。

 

資料要求即継続審議の慣例

J 本音を突き詰めて追求するような議員はいないんですか。不思議に思いますね。窓口業務を民間に委託したら何がいけないのか、そういう疑問点を突きつけてもっと活発に議論すれば、問題は一般市民にも分かるようになるはずですけどね。

B そういう議論は出ていましたよ、もちろん。でもまずいのはどの委員会でも資料要求をしたら自動的に継続審議になる。そういう慣例になっているんです。今度は「民営化反対」という陳情審議でしたけど。

J そういう慣例に従って継続審議の扱いにするのは、議員の敗北じゃないですか。何か議論をするなら結論を出さなければいけないはずだ。それができなくなる、それがおかしいと気がついたらなぜやらないのか。そこがおかしい。もっと勉強すべきですよ。分からなかったら市民のところに来い、と私は言いたいですね。

C そうだ、いまここに聞きに来い。(笑い)

A 私は2元代表制は否定しないけど、議会がそういう慣例に従ってばかりいると阿部市長が言っていることが実現したら、その先には議会はいらなくなるかもしれない。

 

学童クラブの外注化も

A 同じ外注問題ですが、学童クラブの指定管理者制度はどうですか。これまで市の職員が担当していたのを民間に委託しようという話です。家庭の経済事情もこの不況下で5時には帰れない主婦が増えてきて学童クラブの時間も延長しなければならない。それに対応できないというのが理由です。

D それとは別に都の補助事業で小型学童クラブというのもあります。3ヶ所です。校庭の片隅にプレハブで建物を建ててそこに子どもを預かる。民間委託制度でやっているけど、うまくいっているようですよ。

A 市の学童クラブは19あります。いま保護者への説明をしている段階のようです。直営の職員は使えない、民間に委託しても支障がないという説明でしょう。

F 保護者がどう考えるか、ということでしょうかね。

A 説明会に出たら、何かはっきりしないところがあるようです。もっと情報を出してほしいということでした。

B 市の人件費は年間95億円です。嘱託や民間委託費は物件費に入っている。小さな行政にしようということで高い人件費を圧縮したい。いかに民間に頼んで人件費をスリム化していくか、ということでしょう。阿部市長は働きに見合うような給与体系を、と言っていますね。

 

給食の中からファイルやボールペン!

A 学校給食の配膳係は時給1375円です。給食の外部委託問題はこれも継続審議になっているけど、来年9月の開始予定ならもう結論を出さなくてはならない。

C 何か長い長い名前のついた陳情が出ましたね。意味としては「外注問題の前に教育委員会は食育についてのビジョンを示すべきではないか」ということでしたかね。

F 食育なんて問題の前に給食に異物が混入していたという事件があったじゃないですか。

D 一般質問で白田議員(満、あおぞら)が問題提起した件ですね。教育委員会に報告を求めた。

F そうです。和田中学の17件を入れて去年20数件、今年7月まで10数件。虫とか髪の毛、クリアファイルのかけら、釜のかけらなんかが入っていたというんです。

D 学校給食センター長から教育部長に報告して教委から学校長に通達した。父兄には学校から報告がいっているようです。

B 議会では子ども教育常任委員会で報告され、決算審議の段階では21年度の学校給食費には問題なかったとして承認されたわけですね。

D 決算委員会では萩原議員(重治、自民)が虫や髪の毛なんか日常茶飯のことと言って少年時代の経験を披露していたね。今後の対応の仕方について、子どもへの教育や教委の対応が大事だと的確な対応を求めていた。

E 今回のことは日常茶飯なんてことはないですよ。子どもたちに聞いたらボールペンやクリアファイルも入っていた。ボールペンについてはよく分からないけど、クリアファイルはかけらというより、クリアファイルとはっきり分かる大きさで、食べるときにすくったらバサッと落ちてきた、と言ってました。

H だったら故意の可能性を否定できない。C 阿部市長は虫がいるのは安全なしるし、なんて言ってましたがね。

 

「食育」が絡む給食問題

A そんなものが入っていたら大変ですね。その学校給食にも外部委託問題が出てきています。調理業務だけを民間に委託する。これに食育の問題が絡んできている。

B 食育はどうあるべきか、の前に、図書館問題と同じように、調理業務を民間に委託すると給食の何が損なわれるのかという問題をはっきりして欲しい。

G 反対派は食育については多摩市は何もやってない、と言うが、それでは給食を直営でやればその問題はなくなるんですかね。

H 大体、食育ってなんです。教育には知育、徳育、体育とある、ということになっているけど、食育とは最近生まれてきた概念ですか。

J 確か小泉内閣の時に食育基本法というのができているはずですよ。健全な食生活を実践する人間を育てるというような目的でしょう。学校ではそれに基づいた教育を子どもたちにしていかなくてはならない、ということなんでしょう。

H まだ新しい考え方なんですね。

 

食育が必要なのは親だ!

A 僕は極論を言うと、給食はやめて弁当にしたらどうか、という意見なんです。

E 八王子市の中学校がそうですね。でも、子どもが中学生になると手が離れるからお勤めに行くお母さんが出てきます。そういう子は弁当を持ってこられないから、お弁当難民が生まれる。弁当を持たせるのは親の愛情です、と八王子市は言いますが、いま給食はお弁当なんです。給食がなくなるのは親にとっては大問題ですね。

A 僕が言いたいのは子どものために公が「ああせいこうせい」と言い過ぎる。子どもにとっていいことじゃないと思う。だから食育だって、学校じゃなくてまずは家庭で親がやるべきだ。

I と言っても現代の親にできるかどうか。食育がいちばん必要なのはたぶん親なんですよ。(笑い)

D 多摩市の場合、給食は1食700円から800円。その半分は人件費です。21年度の決算で見ると、配膳員は時給1375円で永山センターは39人で4040万円足らず、南野センターは41人で4222万円です。他に6人の退職者に対して684万円の功労金が出ている。

 

異物混入事件はなぜOKなのか

J 異物混入の話を聞いていると教委の対応がきわめてズサンですね。まったくなってない。直営だろうが民営だろうが、そんなことは次の問題だし、食育なんていう以前の話です。教委の姿勢が問われていると思います。

H 市議会ではこの問題はもう決着したんですか。

A 決算を認定にしたんだから、そういう経過も含めて是としたということでしょう。

C 自分の胸に隠蔽したわけですかね。

H いや、是としたというのはおかしいでしょう。さっきの話だと、例えばクリアファイルは、それと分かる大きさの破片がバサッと落ちてきたというんでしょ。これ自体異常だし、故意の可能性もある。去年20数件発生して今年は7月まで10数件というなら、おととしは、もっとその前の年は、まったくなかったのか。あったのならなぜ報告されなかったのか、なかったのなら去年から連続的に発生した理由はなんなのか。誰がやったのか、ミスだとするなら、どのような場合にミスが発生し得ると考えられるのか、そういうことを調べて議会に報告させて、その上で是というなら分かるけど。

 

現場にいってないから知らないんだ

J そういうことを是正させるような議員じゃないということでしょう。教委の報告を「へえ、結構です」と飲み込んでOKしてしまった。

H もちろん杞憂に過ぎないかもしれない。しかし市議会は、そういう心配をしないんですかね。もっと責任持って行政をチェックして欲しいですね。

D 現場にいってないから、ボールペンやクリアファイルのことなんて知らないんじゃないですか。だから市長も「虫がいるのは安全な証拠」なんて、昔聞いたことのあるような暢気なことが言える。

C 教育長が任期を1年残して辞めましたね。この問題と関係あるかな。

A 教委の体たらくを岩永議員(ひさか、民主)がまさに口角泡という感じで追求して追い込んでいましたからね。テーマは唐木田図書館と多摩市の食育や給食関係の問題だった。

D 教育長が辞任を発表したのは議会が終わった直後で、理由は一身上の都合だけど、これまでの経緯からすると、唐木田図書館や給食の一部民間委託の問題や給食の異物混入問題に対して、責任者として収拾の仕方や再発防止策に的確対応ができなかったから、その自責の念が辞任を決意させたんだ、と私は思います。

A 後任はしばらく空席で、その間は教育部長が代行する。難問山積だから市長は12月議会までにぜひとも的確な対応能力を持った後任を選んで議会の同意を得てほしい。

D その際に注文が1つ。多摩市の場合はいまも昔も都からの天下り教育長が多い。今度は天下りではなく、民間出身の市長の眼鏡にかなった人材を持ってきて欲しい。これは強く要望しておきたい。

 

市民参加の呼び水に

C ちょっと別の話をしてもいいですか。私は安藤議員(邦彦、公明)がいい質問をしたと思っているんです。「阿部市長は市民のことは市民が決めると言っているが、これは議会軽視ではないか。行政のやることはすべて議会が議決するんだ」と言った。当然のことなんですね。選挙で市長を支持した個人や団体が、それぞれ決めたことをどのように市議会の議決にまで持っていくのか、手順が必要なんだ。それを改めて指摘したという点でいい質問だったと思います。

A 首長は議会の議決に従って行政をやる。議会を通さなければ何もできない。それは当然のことだけど、私には市長と安藤さんの話は次元が違うように思う。同じ俎上にのせて論じられないような気がしますね。

C 行政が議会に出させる条例も議員提案も、議会が決めないと決まらない。地域住民にもっと政治に参加させなければ、と考えると、市長は10月2日にベルブで行われた第5次多摩市総合計画の説明会で、関連する話として地域委員会構想を説明していました。例えば「市税の1%を使ってもらいます」ということになれば年に2000万円使える。500万円で夏祭りをやろうよ、となったり、参加しないと損だぞ、となるかもしれない。それを呼び水にして政治参加に導いていけるんじゃないか。市長が「この地域ではこうします。ここの地域委員会の決定に沿っています」と議会に提案すればいい。

 

議会無用論が出てくる

D そういう形で市民が動いていったら議会は浮いちゃうね。一緒に仲間入りしないと議会無用論が出てくる。

C 市長は住民レベルまで地方自治を広く展開しようとしていますね。定着すれば選挙の投票率も上がっていくんじゃないでしょうか。

B あまり通信簿とは直接的に関係ない話になってしまったけど、また次回、12月議会のあとにやりましょう。

A そうですね。通信簿作りにつなげるために、議員の議会での言動や活動状況の評価を含めて話し合いましょう。

(以上)

         

 

サンリオピューロランド来場客数

    19年度  1.253.000

    20年度  1.115,000

    21年度  1.085.000

 

                 

    

 

 議会こぼれ話

多摩市唯一と言える国内外から人を呼べる“キティーちゃんに会えるまち”への市を挙げてのホスピタリティ発揮を。“若者を呼べる”として鳴り物入りでできた、多摩市一等地にあるTAMA TIME ワンニャンランド跡は、未だ草茫々、UR任せでなく多摩市の潜在力を生かし、多摩市ならではの魅力ある場、創出の知恵はないのか

 


22年「9月議会」を傍聴して感じた市民の違和感・意見・提言

  議会が市民向けに初めて開催する「議会報告会」の企画内容に“喝!”

                                和田 牧野順一

 

上記議会報告会の開催要領は、今議会の「議会運営委員会」にて細目が決定されたもので、本誌読者が本稿をご覧頂く頃は、多分議会側からも多くの市民に、開催日時や場所等を記載した「議会報告会案内」が配布済みかと想いますが、現時点で市民目線にて

1)第1回議会報告会の企画内容とそれらを決定した議員諸氏の対応に対し傍聴席で    

   感じた違和感を指摘し、

2)今後の報告会開催につき「市民意見・提言」を示して、所管委員会の議員各位に 

   対し「議会基本条例」の主旨を踏まえた市民本位の報告会の企画・開催要領の作 

   成を強く求めたい

 

第1回議会報告会の開催内容と決定した議員諸氏の対応に対する傍聴市民の違和感 

   

    議会報告会は、本年「3月議会」で可決され、本年9月8日より施行された「多摩市議会基本条例」第5条の規定(関連要綱を含む)に従って、議会での審議等の結果を市民に報告すると共に、市政全般に亙る市民意見を把握する為に、議会運営委員会の決定に沿って“年1回以上”開催することが取り決められています。

 

    今回の報告会は、下記要領で開催が決定されました

 

@1113日(土)・14時〜16時・場所:パルテノン多摩第1会議室

A1113日「土」・19時〜21時・場所:ベルブホール(永山公民館)

B1114日(日)・19時〜21時・場所:ヴィータホール(関戸公民館)

 

C 報告事項は「9月議会」(会期:9/19/3030日間)の取り組み:

(a)本会議の審議内容(b)決算特別委員会の審査内容

(c)各委員会(4常委員会、議会運営委員会)の審査内容(視察内容を含む)

 

違和感:今回の報告会の報告対象を「9月議会」に限定するのは何故か?

22年開催の定例議会は・3月議会(予算議会)・6月議会・9月議会(決算議会)と、既に3回も開催され、3月議会は「22年度予算案」の審議・可決。6月議会は「阿部新市長の所信表明」とその審議、9月議会は「21年度決算」の審議・認定など、有権者・納税者市民には極めて大切な税金の使途を巡る事案は元より、多様な重要事案を数多く取組んで来られたのに、何故今回の報告対象を「9月議会」のみに絞るのか?

多摩市民は議会・議員が“市民代表”として、市民のために重要事案にどのように一生懸命取組んでこられたのかを議員の口から聞きたがっている筈。

また・議員も自ら定めた条例に基づく報告会だけに、主役の市民と一緒に考えながら街づくりをして行く為にも、課せられた議員の責務として、市民の知りたいことを巾広く報告すべきではないか!

 

    提言@:今回の報告会に対する市民の違和感の当面の解消策

 

    時間の関係で制約されるというならば、開催時間をせめて1時間前後延長してでも、新市長を迎え、新時代の幕開けをした歴史的な6月議会と9月議会の2議会を報告対象にして、新市長の所信表明や公約実現に関連する補正予算などに対する議会・議員の取組なども折り込んだ“少しでも実り多い議会報告会”実現に特段の注力を求めたい。

 

    提言A:「議会報告会」に対する有権者市民の違和感の根源的解消策

 

    23年度からの「議会報告会」は同年4月の市議選で当選した26議員で「前期:3月+6月→後期:9月+12月」の年2回の開催を早期実現し、多摩市の先駆的な制度として定着させることを有権者市民として強く要請したい。

こうした形で議会報告会が年2回ペースで定期開催することは議会基本条例を“形骸化”させぬ主要な良策のひとつになること必定であり、有権者目線での違和感も解消が可能となる。

またこのような形で多摩市民が議会・議員の活動情報を入手することは他ならず、市民を政治に近付けることになり、議会も開かれ議会となり市民が参画出来る議会になる“近道”になろう。

私も弊会員諸兄達とこの方向で議会・議員の皆さんが早期実現のための基盤づくりに注力される姿をこれからも暖かく見守って行きたい。

                                 (了)

           

 

多摩センター地区就業者数比較         

 平成13年度 749事業所 17.388従業者数      

 平成18年度 726事業所 18.645従業者数      

                           

 

 

 

 

 

                議会こぼれ話

多摩センター地区への企業誘致が叫ばれ久しいが、

もっと多摩市の強みを生かした展開は?行政トップ

(担当副市長をおいて)、議員団一丸となって多摩市の売込みを!

 


 

九月定例会に思う市議会と政党

永山 深沢宏行

六月につづいて今回も、何度か傍聴の機会を得ました。新しい議会基本条例の施行で、若干の興味を感じたのですが、私の見た限りでは別に変わった点はありませんでした。でも一つ奇妙な光景を目にしました。

初日の一般質問のときです。一人の議員が発言の最中に、ある会派の議員の方々が住民に配布したチラシを掲げ、その中の文言に嫌味を含んだクレームをつけたのです。

聴いた途端、これは議論になる、と思いきや、その会派の議員からは一言の反論もなく、他からもなく、議会もいささかの微動もなく粛々と進行していきました。

チラシを掲げ、勇ましく発言した議員も一会派の方です。両会派とも国会で活躍する大政党の名を冠しています。中央での両政党の政治的関係が地方の議会に影響したら、とつい考えてしまいました。

いまのような政党が出来たのは、19世紀の産業革命のころです。資本主義は複雑な社会を生みました。多様な利益集団を多数輩出し、互いに対立し連携する中で、自らの利害を代表する“政党”が作られたのです。

その政党の活動が、大きく様変わりしたのは20世紀の普通平等選挙制の成立で、選挙母体は一挙に拡大しました。その頃、経済も独占の時代に入り巨大企業の出現とともに、他方では貧困層の大量出現という重大問題が登場しました。こうして国家の存在理由も変わります。国家の任務はこれまでの軍事・治安・公共事業などに限定する自由放任主義の夜警国家の考え方〔小さな政府〕と違い、国民の生活の面倒をしっかり見ていこうとする福祉国家とか行政国家と呼ばれる考え方〔大きな政府〕に変貌していきました。

こうなれば政党も落ち着いてはいられません。国会が多数決の原理に立つ以上、国民政党の名の下に活動は全国に広がり、その過程で地方の議会が中央政党に飲み込まれて支部的役割を課せられることも生じます。

元来、狭い地域に立つ地方議会には政党の存在する必然性はありません。議案により一時的個人的に会派は作られるでしょうが。

資本主義の伴走者である産業主義や科学主義のお陰で、ある程度の生活上の豊かさは確保されましたが、20世紀末以降、グローバリゼーションの時代となり、超国家的な世界企業の誕生やNPOなどの動きは国際交流を盛んにし、同時に経済の発展による社会矛盾の悲惨と深刻さは未曾有の姿を具現しました。

日本の場合で言えば貧困率を示す数字や最早一時的ではなくなった失業者の構造的な状態など、これはただ経済面だけではなく、精神面での安定さえ犯されていきます。

こういう状況では国家の仕事は大忙し。そこで打った一つの手が、一部の権限を地方に委譲する“地方分権”です。そしてこの流れを自らの政策に生かそうとする、或いは利用しようとする政党や地方の首長は“地域主権”・“市民主権”を唱えてアピールします。一方こうした動きを受け止めた国民の側では、日常の生活から出される難問の数々を市や国家の次元で解決してくれる様にはかります。

昔日本では各地に伝統的な自然共同体があり、人はそこで生活の安心を確保していたそうです。いまその代わりは身近な地方議会であり、国家権力に直結した、或いは権力に影響を与える政党です。人はこの水路を通して、「生活のための政治」を確実にしたいと願うのでしょう。これが地方議会に本来不必要な政党が、今日、存在する理由だと思います。

議員は2つの顔を持たされます。全住民の代表者と政党人のそれです。この矛盾をまとめるのは、難しい課題だと思います。

                        (了)


 


多摩市行政評価市民委員会VS議会事業評価

☐ 阿部市長の、市民(地域)のことは、市民(地域)で決めていく市政方針の具現化の一つとして多摩市行政評価市民委員会がスタートしました。委員会メンバーは10名で有識者2名と市民8名で2グループに分かれ、それぞれのテーマの仕分けを行っています。10月20日現在8事業の仕分けが実施されました。

    これまでも各種委員会として、審査委員会などが市長の諮問機関として数多く行われています。継続傍聴者としてこれまでのものとの違いを少なからず実感しています。

違いの一つは、委員10人中8人が自ら手を挙げた市民であること。もう一つは委員の皆さんが、しっかり市民としての意見を述べられ、準備もされてきているなと思えることでした。

    議会の事業評価と落差は大きい

1例を挙げると、就学援助費の仕分けが行われました。これは年収概ね517万円が困窮しているとする準要保護の認定基準は妥当かが、評価のポイントでした。5名の委員全員が見直しの上、継続とした。この事業は昨年の議会予算委員会では修正動議が可決され行政提案の削減案が否決されたものです。

かねがね議会傍聴者としては、この議会は本当に民意の反映であるかと疑念をいだいていましたが、この委員会の評価の方が、市民として同感できるものでした。たった5人の評価ではないかと言ってしまうことは出来ません。

    議会ではどうして?

ある委員から「何故この状態が続けられてきたのか」と率直な質問がありました。行政側の答が明快ではなかったが、「議会・議員の挙手の数です」と単純明快に応えたらよいのに、つまり議会の決定ですと。

    詰まるところ市民の責任

地域社会で民主主義の手法として二元代表制(市長も議員も市民が選ぶ)が現存し、市の意思決定は議会における議決であり、市民がそれを議員に託している。市民は自分の代弁者を選び(来年4月市議会議員選挙)投票率を上げれば(前回の投票率は48%未満の低率)、この矛盾を少なくなくすことが出来ると、自覚すべきではないでしょうか。

現在、地方自治のあり方につき各地の首長、名古屋の河村市長、阿久根の竹原市長、大阪の橋下知事等など、それぞれ違いはありますが先鋭的な動きが見えています。

阿部市政はこの矛盾解決への多摩市ならではの新手を生み出すのだろうか。

                            <文責 神津>

 

 

発行者: 多摩市議会ウオッチングの会   代表 神津幸夫

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