市民と市政をつなぐ議会傍聴情報                  2009年4月25日発行

第45号

 

           お   

目  次

 213月議会(2/263/30)傍聴席からの特報事項 代表  牧野順一・・・・・2

 

多摩市議会H21年度予算特別委員会を傍聴して   狛江財政研究会

                           代表  小尾 将彦・・・・6

 

 平成21年度第1回定例議会の一般質問における、

2会派の代表質問とは?            町田  田中 誠 ・・・・7

 

多摩市の将来は大丈夫だろうか              永山  元山 隆・・・・・8

多摩市議会改革委員会」参考人招致での意見     鶴牧  神津幸夫・・・・・9

多摩市議会・議会改革特別委員会 傍聴記」     川崎  吉井俊夫・・・・ 12

 議会基本条例制定をめざす議会特別委員会の

参考人招致の会議を傍聴して            町田  田中 誠・・・・ 13

 議員は取替えないと                落合  落合重美・・・・ 14

 エッセイ 「永山団地は森の中」            永山  湊 保弘・・・・ 15

 二つの特別委員会報告                  〔事務局〕・・・・ 16

                               桜満開の宝野公園

    213月議会(2/263/30)傍聴席からの特報事項  

代表 牧野 順一

 

3月議会はご承知の通り年初第1回の定例議会で、別称「予算議会」とも言われ、会期中に特設した「予算特別委員会」で、当該年度の予算案(一般会計・特別会計)を議員全員(除く議長)で数日間に亘って、歳入、歳出両面で、“市民の大切な血税”の使途に適正欠くものの有無などを検証、その結果に基づき、承認、問題あれば、否決・修正等の議会決定を行うもので、年4回の定例議会の中では、特設の「決算特別委員会」で、前年度予算の最終収支と適性執行の検証とその認定の是非を議決する、別称「決算議会」と言われる9月議会と並んで特に重要な役割を担っています。

 今回も会員の仲間と会期33日・実働日数22日の今議会の一般質問や予算案等上程された関係議案の審議をつぶさに傍聴<傍聴会員・計:延べ56名>。有権者・納税者市民の視点で市長等市政執行側や議会審議面での議員連の言動等に理解に苦しむ点も含め、複雑な思いを味わいました。今回も弊会報の掲載スペースの関係でその全てを報告できませんが、その中から特報事項として抽出したものを、以下その要旨を絞ってお伝えします。

 


<特報事項>

    その1:21年度一般会計予算案が予算委と本会議で“修正”された意味合いは?

    当初予算が2年連続で修正された!これは議会の「市長不信任」と言えないか?

 

(1)予算委で市長提案の当初予算案は組み替え動議賛成多数<14:9>で先ず第1戦市長敗退

(2)再提出の組み替え予算案も議員提出の修正案賛成多数<12:11>で否決!第2戦も敗退

(3)本会議でも予算委で可決された修正予算案が賛成多数<12:10>で可決!最終戦も完敗

 

◆市長予算案に修正を求めた提案者の意向:

 

(a)野党3会派が求めた予算の組み替え動議の内容は庶民の暮らしに直結する福祉や教育予算の約1億円の削減や自己負担増は現下の経済危機が高齢者や障害者、母子家庭など低所得層に深刻な影響を及ぼしている中で家計を直撃するもの。この未曾有の危機にある家計を救うことこそ、多摩市に課せられた使命だとして、行政がスクラップとして予算化しているものの取り止めとその財源として不要不急な庁舎増改築基金原資の積立とやまばとホールの解体工事の中止や説明責任も果たされず、急を要しない中沢池公園用地と原峰緑地用地買収の撤回等々で捻出したものを充当すること。

(b)市側組み替え予算に修正案を提出した3会派の意向は再提出予算に編成替えを求めた項目も一部反映されていたが、現下の経済状況に照らして、市民の不安解消に努めることを第一に考え、不要不急の事業は先送りして、財源を確保し、できるだけ将来の備えである基金も減らさない対応で、当初の編成替えを求めた内容の実現に向けて再度同一の修正案を出したもの。(注)野党3会派:民主(3)改革ゆいの会(4)共産(5)

 

    渡辺市政発足後の一般会計予算採否の動向は?可決を巡って傍聴市民の目に映った謎?不可解な問題への答えは?

 

@    14年市長選を経て発足した渡辺市政での一般会計当初予算が否決され、骨格予算の形でスタートしたのは17年度。当初予算が一部修正されて可決されたのが20,21年度。連続2度目の修正予算の事態を迎えて、報道関係は多摩市議会初めての事と報じたり、異常事態として、正常な市政とは言い難く、市長の政策執行を議会が否定したことになり、市長不信任と言うことにならないかとも論評している。筆者も市長には真摯・適確対応を望みたい。多摩市の予算編成、特に一般会計関係は、事前に行政が議会各派に説明し、要望を聞いて回るしきたりがあると承知しているが、我々市民には予算説明や要望事項がどういうものであったかは、説明責任という定めはあるも履行されず把握し難いもので、入手できる広報の資料と傍聴を通しての情報を活用してその把握に努めているが、今回の当初予算の組替え動議や再提出予算に対する議員側からの修正案は最終日の採決に特別な事情あったにせよ、現下の厳しい経済状況下での市民の不安解消・軽減には市民目線では至極妥当な対応であり、野党3会派の政策形成機能の適切な発揮を高く評価したい。同時に市長には今議会冒頭に示された「市長施政方針」で記述した“21年度の位置付けとまちづくりの重点施策”に加え“結び”の文言「市民の暮らしの視点を大切にしながら、機を失せず、スピード感を持って的確な施策を講じ、将来に負担を回すことなく、職員と共に謙虚に、誠実に、市民と手を携えて進んで頂くこと」をこの機会に本誌を通して強くお願いしたい。

 

A    長期病欠だった議員が最終日開会時に議長の事前予告通り13時議会再会直後に車椅子で議場に登場した。目的は?背後の事情は?

 

    最終日は議事日程が第1から第47まであり、10時から昼食と短時間の休憩2回挟んで17時35分頃まで問題の21年度予算案の採決を含めて所定の要領で議案が処理された。

    当日来場の菊池議員(ネット・無所属)は本年2月脳梗塞を発症、以来入院療養中の身だが、当日予算案採決前13時15分頃、小林(公明)議員が同人を車椅子に乗せて議場に現れ、同人の議員席に車椅子の儘着席させ、懸案の予算案採決時には、小林議員が介添えをして挙手の賛否をしていたが、時々間違えて手の上げ下げを直される場面を傍聴席から目撃した。菊池議員を含む市長派議員連(自・公・ネット)は平素同一行動を取る2名の議員(無所属)が採決直前議場から退場した為予算委で可決の修正案が本会議でも賛成多数(12:10)で可決された。

菊池議員の意図は不明だが、問題の予算案の採決が終わったら、その後の議案の採決に加わることなく、入場時と同様車椅子に乗った状態で小林議員と共に退場した。その後の動静は不詳だが、恐らく再度療養の為に入院先の病院に帰院したものと思う。ここまで書けば、菊池議員が病床から療養中の身を議場に運ぶ目的や背後の事情が気になるが、実態は同人予算の採決終了後はその後の採決に関わる事無く退場しているので、どうも巷間で言われているように、市長派議員連に頼まれて、予算の手の上げ下げの為だけに無理を押して来場したものと見ざるを得ないように思う。若しこの推量が当たっているなら、市長提案の予算案実現の為にかくまでして病人を動員する事の痛ましさと共に依頼者の良識に大いなる疑問と義憤を感ぜざるを得ない。正しく人権蹂躙の問題にもなろうが、万一この無理が本人の病状悪化につながったとしたら、関係者はどのように責任を取るのだろうか。

 

B   今議会最終日の本会議で懸案の市長提案の組み替え予算案と予算委が可決した議員側の修正案が採決に付されたが、その前に平素市長派議員連の一員として行動を共にしていた無所属議員2名が議場を去った。退場の理由?両人の今後の身の処し方は?

 

    退場した2名は増田議員(日月会・2期目)と白田議員(あおぞら・1期目)目下一人会派で活動中。

    懸案の予算案は2名減の22名で採決に付され、予算委可決の議員提出の修正案が賛成多数(12:10)で可決され、市長再提出の予算案は結果として賛成少数で否決され2年連続して修正予算に基づく市政執行となった。

    両議員の退場の理由は市長派の長期病欠議員の出席への抗議と報ぜられている。両人共に口が固く、事の真相は今なお闇の中だが、両議員も市民代表として市民生活の不安の除去・軽減に尽力すべく決断され、退場で修正案承認を助勢されたのではないか?ともあれ、両議員の今回の議場退場の対応は野党3会派が市民代表として、市長の予算編成の不備・不適正を是正する為に、議会に求められる政策形成機能を発揮し、当初予算を市民目線で修正したものを、本会議で最終的に修正予算として実現するものを陰で大きく支えたもので、有権者市民として私達も両人の英断を高く評価します。併せて両議員の今後の活動については、既に今回の決断、行動に即してお二方いずれも議員としての身の処し方については方針、対策を樹立済みと拝察していますが、私達有権者市民としては、今回同様無所属一人会派として、市長派議員連の予想される対応や軋轢も恐れず、有権者市民、納税者市民側に立つ覚悟を新たにし、“市民派議員としての王道”をご自分の意思と足で力強く歩んで頂くことを改めて切望します。私達も、議員が市長擁護会派に所属していれば、行政側の情報量も多く、またその居心地の良さに甘んじて、行政側に甘い対応をし勝ちなことは想像に難しくありませんが有権者市民としては、市民代表である議員の対応としては許されることではないと思っています。是非市民派議員としての活動地盤の造成・拡大・強化に引き続き頑張って下さい。

 

    <特報事項>その1の結びとして今議会で本年度予算の適正化に格段のご努力を頂いた野党3会派議員及び特定市民向けでなく、広く複眼的な市民目線を持つ市民派議員各位に今後の予算管理に含めて特に下記問題にもご留意・ご尽力をお願いします。

 

    地方政治に精通した学者の言を借りれば、「予算の議決が済めば、議会としての責任を全うしたということではない。予算の執行とその管理についても、議会の監視や調査機能発揮が期待されている。地方自治体の仕事は何事につけても、予算と無関係ではない。予算の観点から自治体の仕事の進捗管理や事務事業の品質管理をしていく事も議会の重要な役割である」

    ご留意願いたい問題は今議会当初予算計上の中沢池公園隣接用地と原峰緑地用地買収の件。本件は修正案の中で事前に説明責任が果たされていない、極めて政治的配慮の色彩の濃い、且つ現下の当市には典型的な不要不急物件として買収中止となったが、国庫補助金や都市計画税の充当問題もあり同基金原資積立に125,885千円が積立られた。

    本件は現下の当市の諸事情(緑地面積・財政事情等々)や物件の立地環境からも、ゼロベースからの見直し、根拠本位、将来にツケを回さない当市の財政基準で吟味すれば高額を費消するに値しない全くの不要不急の物件だが当市には「緑じゃお腹は一杯にならない」と言うと「そんな発想しかできないなんて言葉が出ません」と言う極めてノー天気・KY的な対応をする緑大好き議員もいますので、いずれ時期を見て補正予算方式で買収の動き必至と考え、上記の通り監視と調査を含めて予算の執行と管理に十二分のお取組みをお願いします。

 

<特報事項>その2“錦上花を添える話”

    藤原(忠)議長は今議会も議長席で職責全う!此処3議会(9123月)完全試合達成!

 

    今議会では会期33日間の長丁場の議会だが、本会議審議の8日間は議長席を終日離脱することなく整然とその重責を全う。今期は予算委員会(6日間)も議場の自席で終日予算委23名の審議状況を聴取された。

    藤原議長は議長任期2年間で今議会が任期最後の議会。市民の期待通り連続3議会を完全試合の形で重責を全うされ、有終の美!を収められた事、高く評価すると共に弊会を代表して深甚の敬意を表します。

    本会議開催中は議長交替をしない多く先進市議会に多摩市議会も仲間入りさせた藤原議長の足跡を後継議長が絶やす事なく遵守するよう後任議長席に議長職責の適格な引継ぎを重ねてお願い申し上げ、併せて議員の今後の益々のご活躍を祈念申しあげます。

ご苦労様でした。多謝! (了)

 

 


多摩市市議会 H21年度予算特別委員会を傍聴して

                              狛江財政研究会 代表 小尾将彦

 

*はじめに・・・3月10日に、多摩市市議会のH21年度予算特別委員会(以下予特)の2日目の審議を傍聴してきました。お互いの会報を交換している多摩市議会ウオッチングの会」の牧野代表と神津事務局長と神津夫人にご案内いただきお世話になりました。私にとって、他市の議会を傍聴するのは、初めての経験でしたが、非常に新鮮な印象と刺激を、受けました。それぞれの行政サービスや議会活動のレベルが、見えてきます。他人の芝生は、きれいに見えがちですが、下記の3点について、所感も含め、大いに参考にしたいところです。

 なお、牧野さんは、昨年9月に狛江市議会を傍聴され、傍聴記を当会の会報前号(21年1月発行の39号)に掲載させていただいています。

 

@ 議員全員で予算審議する多摩市 ⇔ 8人の議員だけで予算審議する狛江市

 先ず、大きな違いは、多摩市では、予特審議を議員全員26人(但し、

議長除く25人)ですること。狛江市は、会派の比例配分で、8人の議員(実質、委員長を除く7人)だけが、予特審議を毎年会派内で交代。

 

[所感] 全議員出席による予特が、多摩地域の大勢であり、狛江市議会でも全議員での審議に改めるよう、議会改革を、強く提言していきます。8人の議員より、22人の視点の方が、チェック機能や市民要望の反映は、格段高まる。

 

A 予特の開催期間は、多摩市は5日間 ⇔ 狛江市は、原則、3日間と短い

 多摩市の場合は、各会派の質問の持ち時間(議員数×30分の合計・例えば3人会派であれ

90分)内で審議する。持ち時間は、質問時間であり、市長以下の回答時間は含まない。

かし、5日間の審議としても、30分の質問時間では、充分ではない場合がありそう。

では、持ち時間の制限ない。全議員参加でも持時間制限のない市議会もかなりあると

こと。

 

 [所感] 両市の予特の期日や持ち時間についての長短は、単純に比較はできないが、多摩市の5日間の審議の方が、実際の質疑時間は、長いのではないか。

 

B 多摩市の会派別の事前の予算資料請求書は、多岐にわたり、回答内容にも手抜きはない ⇔ 狛江市の予算資料請求は、定例化されてはいないし、議員任せで、資料請求する議員も多くない。

   多摩市の場合、事前に提出された予算資料要求書(103頁)と行政からの回答書268頁)が用意されていた。それによって、行政だけが占有しがちな情報・データが、全議員にも共有されることになる。又、単に資料データを要求するだけの質問等の時間を、双方が省略できる。

 

[所感] 狛江市の予特では、このような資料請求の制度にはなっていない。議員・行政双方にとって、極めて有効な制度だと思わざるを得ない。

 

 

町田市民の傍聴記(7)

(ILM01_AB05006)平成21年第1回定例会の一般質問における

2会派の代表質問とは?    町田市 田中

  2月26日(木)から始まった平成21年第1回定例会の一般質問に於いて、自民党と公明党の2党が、代表者による一般質問を行い、他の議員による一般質問がありませんでした。

  この2党による初めての試みの真意は何なのか、又、何を目的にしているのかと思わざるを得ません。  傍聴していて奇異に感じましたので、2会派の代表質問に対して論評したいと思います。

1.会派を代表して一般質問する真意は?

   会派で日ごろ議論している中には、共通した重大なテーマは当然にありうる

  ことですから、そのような項目に絞って、会派の誰かが代表質問することは

意義があるだろうとは思われます。

  これらの項目として、市長の施政方針への質疑、財政上の課題、その他、特別視されている様々な特殊な項目について、会派の中で十分に議論を尽くした上で、行政に問い質すなり、意見陳述するなり、代表質問してゆくことは価値ある審議とは言えましょう。

2.会派から、ただ1人の代表質問しか行わないことの疑問

    然し、次の観点から、ただ1人の代表質問では問題点がありすぎて、望ましい手法とは言えないのではないでしょうか。

    市議会議員の役割として、

@     市長がどのような施政方針を述べて、実施に踏み切ってゆける内容

 かなどを監視して、より良き市政の運用を実行させること、

A     市民にとって相応しい施策を提言して、遂行していけるだけの道筋を具体化して

ゆける施策を提唱してゆくこと、

   などの重大な使命を持ち合わせているのに、代表質問を行わない議員は、1年に4回 

 の一般質問を行う権利と義務を、代表質問のために1回放棄させられることになり、

議員としての役割を十分に果たすことができなくなるのではないかと思います。

 

投票した市民の失望感

  市民は自分が投票した議員が一般質問の権利を放棄した事実をみて、果たしてどのように感じることでしょうか。

  市民のための政策提言を進言する機会を徒に放棄したとは何事かと、怒りをぶちまけるのではないでしょうか。

    また、支援する会派からの意見陳述を、ただ1人からしか聴講できない失望感が漂うのではないかと思われます。

 

 ◎このような見地から、私個人としては、会派からただ1人の代表質問は行うことは、市民

を失望させる何物でもないと判断いたしました。


 

 


多摩市の将来は大丈夫だろうか?

           永山 元山 隆                            

予算議会の顛末

 今年度の予算が野党会派の修正提案で採択された。市長の予算は今年もつまずいた。採択までの顛末は記事や市広報、各議員のブログに詳報がのせられているので省かせていただく。

市のホームページに市長のコメントがのせられ、僅差で否決されたことに口惜しさをにじませていた。ハプニングがあったとはいえ、与野党が拮抗する議席配置の状況を読みきれなかった市長の今議会への対応は、職員の士気に影響を及ぼすのではと懸念する。

 「生活者ネット」の予算議決への姿勢にも疑問をいだかざるをえない。予算特別委員会での修正動議に賛意を表しながら、最終日の採決では自、公の側にまわっていた。会派として予特の動議に乗せてもらえなかった体面とか、都議選の関係とか、巷間いろいろと言われているが、「生活者」の看板をかかげながら野党会派に背を向ける態度はいかがなものか。

◎ 今議会にもネイティブとニューカマーの対立構図が現われていた。予算案に上程された生産緑地の買取の問題。ハプニングといわれる2議員の退席にそれは現われていた。野党会派の修正により予算から外された。ニュータウン(NTと略す)開発によってもたらされたこの構図は40年近く経過した今日も怨念?として残っているのかと唖然とさせられる。今日の経済不況で生活者の命も危うい状況のなか、こうした買取予算が同列で扱われること事態がナンセンスでは。2名の議員の退席はくしくも生活者の命を支える結果にはつながった。

ニュータウン再生への道筋

  3月5日の市広報に今年度の市政方針がのせられている。「厳しさを乗り越え 暮らしの安心と 夢の実現を目指して」というフレーズがおどっている。しかし、80%以上の市民がこの街に住み続けたいと願う意向には直接には応えてはいない。高齢化の加速は世界一と言われている。この街の歳入は市民税しかなく、人口の減少もあって歳入の減少は留まることはない。

そうした事態にあって、ニュータウンのインフラ(道路、歩専道、公園、下水道など)や箱もの(学校、コミセン、パルテノンなど)の更新の時期を迎える。他の街とくらべてNTのインフラや箱ものはその量も質も高く、その分更新の費用が嵩む。そうした都市更新の手当を4次総合計画では盛り込んでいない。それどころかそれらの日常の維持管理もお金がないことを理由に手を抜いている。道路の舗装の劣化や公園の鉄の柵、街灯のポールなどに見られる錆だらけの景色。日常の管理をキチンとすることにより更新の時期は遅らせることが出来るのに、市はそれを逆に早めている。廃校の裏寂れた風景がこの街の行く末を象徴しているのではないだろうか。

 これからの多摩市の財政力では都市更新に要する財源の確保は到底手の届かぬしろものだ。

多摩NTは国策により進められた。公団や都によってモノがつくられ、結果としての街を多摩市は受け取った。そうした経過を踏まえ、市は国、都に対しNTの都市更新にかかるツケを回して当然なのではないか。

時代は分権の時代。国、都に対し製造者責任を問うてしかるべきだ。座して待てばツケは市民に押し付けられるだけ。このままでは国の施策の失敗例である夕張の二の舞を演じなくてはならない。

 国は数年前から「NT再生」を施策として打ち出している。都市更新こそ、街が陳腐化やスラム化することを防ぐ「NT再生」の柱だ。これだけの国費を投じたストックをむげにスラム化させることは無いはずだ。

都もオリンピックでお祭りをする余裕があるならば「NT再生」にお金をまわすべきだ。

市は昨年から第5次の総合計画策定にかかっている。この機会に将来への道筋をキチンとつけなければ多摩市の未来は無いのではないだろうか。                (了)


多摩市議会改革委員会」参考人招致での意見   鶴牧 神津幸夫

 

去る22日、議会改革委員会の招致で多摩市議会ウオッチングの会として意見提案をしたものを以下掲載します。30分内という限られた時間内プレゼンのため、キーワードの行間を読んで頂ければ幸いです。

 

 

傍聴者閲覧用                      〔議会改革参考人意見資料〕

持出自由                         議会ウオッチングの会

          多摩市議会基本条例制定への意見

 

位置づけ  多摩市自治基本条例第2章第4節の市議会の役割以下へ続くもの

 議会は議員のためのものではなく市民のためのもの

基本概念  条例制定の基本コンセプトの二元代表制の実質化に賛同

       二元の一翼の行政側には多摩市自治基本条例…チャネルは多様に用意

・行政主導型

・行政革新度7位…行政の透明性・効率性・市民参加度・利便性)。

議会力(市民力)・議会権能を高めてこそ二元代表性の実質化。

・もう一つの翼である議会サイドと市民を繋ぐチャネル?

 

                     市民

  <自治基本条例第3章参画制度>

    審議会・懇談会・公聴会                                           

    ワークショップ・パブリックコメント                実質化 

    アンケート、市長への手紙                                 

         

       行政                議会

 

 

政策議会 議決議会・政策議会へ

執行機関PDCA           議会PDCA(議会だから可能)

         P:政策                 C:市民起点

               

           

                  市民とA          D自己決定

自己責任

自己負担

        (議会関与:審査議決)          P:政策

          不満・後追い・非効率               行政:議会…政策を競う

事例考察  1.行政主導型の学校問題対応の限界 <12月議会学校統廃合問題>

        2.SW地区開発とクロスガーデン <過去の反省は学習されているか>

      3.“どうなる、どうするサンピア多摩” <これからのイメージ>

最優先骨子案

      1.12)新たな市民政策提案

      2. 〔改革への行動・機能強化〕議会の権能強化・議員の資質向上          

       (7.議員研修と視察の位置づけ、(8)事務局体制、(9)専門的知見の活用と充実を、(13)常任委員会の活性化(本会議一般質問)

等を踏まえ6)(議員定数と議員報酬)

 

□ 提案1 コミュニティ議会の設立

      政策提案への市民参画(地域・生活を起点にコミュニティで市民の発想)

      議員は市民と議会を繋ぐファシリテーター

      実質化

      ・コミセン単位の設定(市内10箇所程度)

      ・コミセンエリアの市民地域コーディネータ(単位は自治会?住宅管理組合、任期1年)

      ・10箇所で同時に4回/年開催し、取りまとめ、常任委員会・本議会へ

      ・担当議員は2名/1会場で固定せずローテーション

      ・担当議員スタンスは市民の心、常に市民主導と全体最適のコーデネートト技量

・市民をスタッフとする(市長には1,000人のスタッフを預けている)

      ・コミュニティ議会は多摩市自治基本条例の実践場(政策立案への参画権限と義

務、責任、負担を担う自立した市民へ)。

□ 提案2 議会の専門性能力アップ 〜外部スペシャリストの活用〜

       [] 財務分析スペシャリスト 市民公募またはコンサルティング会社等

         情報システムアーキテクト      同上

         医療政策スペシャリスト     同上

    随時、タイムリーなテーマで採用する

    議員が大学などで学ぶ

□ 提案3 議員の定数と報酬

      ・市民の考える、定数:26人、報酬総額約2,6億円の投資対効果

      ・投下コストが市民の代表として付託している機能を充たしているか。

    議員数削減は民主主義逆行、大政党への偏向、誰でも議員への道を妨げる等のリスク回避

・議員選挙を小選挙区と比例代表へ 小選挙区10人 比例代表10人

小選挙区…地域代表  比例代表…政策集団(マニュフェスト・会派)

何故市民は投票所へ行かないのか。選びたい人が分らない

2,6億円

  議員報酬 1,200万円/議員=2,4億円 

市民地域コーディネータ=0,1億円 1,00万円/1/年)

コンサル、市民スペシャリストとのワークシェアー等=0,1億円)

              *若人・魅力・人材…好循環 *地方分権…権限・財源・人間

       市民はどちらのROIを選択するのか

 

□ 提案4 議会での市民発言

      ・委員会での市民質疑討論を認める(一定の制約下で)

      ・本会議、議員間討論の場に市民参加を認める。

□ 提案5 定例議会一般質問の質問力・応答質の向上

      1)現状の質疑の50%は事前の準備としてペーパー上で

論点の絞り込みと明確化

持ち時間35分の有効活用と、答弁者の時間浪費解消

      2)同一テーマは議員間事前協議で会派を超えた代表質問制

      3)行政答弁の「検討をする」「前向きに」の抽象回答禁止。検討の場合は期

限明言条件

□ 提案6 議会便り改革

      ・一般質問の掲載は質疑応答方式とし成果を明確に

      ・編集への市民参加、市民へ分り易くプロセスが見えるものを(市広報も)

□ 提案7 条例の形骸化防止

      ・行政の審議会、協議会、諮問委員会等と比較

・コミュニティ議会運営の予算化 

・市民の参画インセンティブ<例>

    a. 市民地域コーディネータへの報酬

b. パスポートの発行…コミュニティ議会参加スタンプ(一定数のクリア市民に審議委員等の資格付与)

c. 市民優秀政策提案の表彰

などなど

□ 提案8  第三回出前委員会は最重要課題

・第1回…市民はいきなり議会改革と言われても

    ・第2回…骨子を総花的に並べられ、これで改革?

    ・第3回…これぞ改革の具体的条例案を

       “笛太鼓を鳴らしたが、市民は踊らない、市民が悪い”を克服

“妥協の産物・骨抜きはNO”

es  we  can !!

 

議会改革委員会は目下、議会改革として「議会基本条例」の起草中であり、パフォーマンスに終わらないことを切望します。これまでも2回、3会場にて出前委員会を開催、市民との対話をしてきましたが、更に具体的条例案が策定された時点で、市内9会場にて市民と膝を交えた討議を計画しています。参加し易く、話し易くなるだろう近くの会場に一人でも多くの市民が参加し条例に自分達の意思を映したいものです。委員会メンバーは以下敬称略。

 <委員長>  安藤 <副委員長> 岩永

 <委 員>  萩原、平野、遠藤、今井、住田、折戸、菊池、向井、橋本、小林、白田、 

多摩市議会・議会改革特別委員会 傍聴記」 吉井俊夫@川崎市在住

 


これで議会改革特別委員会は三回目の傍聴、最初は審議、次に出前委員会、だいたい委員さんたちの顔も覚えて今回は参考人招致である。さて、最初は永山駅から市役所までのダイヤを調べずにいったため、バスは出たばかりでタクシーを使った。今回は時間を合わせたが、するとやや早めについた…市民から離れて孤高の存在を示す「城=市役所」、そんな第一印象であった。

筆者の住む川崎市において市民が参考人として議会に招致された例は聞いたことがない。ほとんど使われていない制度のように思われる。その意味で今回の多摩市議会の開催に深く関心をもった。またテーマも「議会への市民参加」で最も聞きたい内容である。

各会派推薦の6名の参考人のなかで5名の方の陳述を聞いた。参考人がそれぞれ配布した資料は傍聴席へも配られる。いつも資料は貸出で会議室の前におかれ、なかの写真撮影もOK、川崎市と比べて市民との距離は大分近い。それが「参考人招致」のオープンさに繋がるのであろう。要は習慣の積重ねである。

さて、全員一般市民の方から選ぶと思っていたが、おふたりが学識者なので、チョット意外、議員が勉強する機会は他にあるし、学識者が話すチャンスも他にある。しかし、一般市民の声をまとめて聞く、あるいは市民にとって考え方をまとめて話す機会は乏しい。少し残念、だが、池上洋通氏及び山内和夫氏の内容は学識者として流石に傾聴に値するもので勉強になった。その一方で、「市民参加」の具体性にやや欠け、一般論になっている点が残念ではある。

神津さんも含めて他の3名は市民感覚の発言であった。横倉舜三氏と北條尚氏は自らの経験をベースにして話をされた。筆者自身の経験とは重ならないので、貴重な話で興味深かった。ただ、経験を共有できないと、聞いている方は理解が届かない面もあろう。また、「市民参加」への広がりに欠ける面もでてくる。

さて、お目当ての神津さんの内容である。先ず、資料が3枚で内容豊富、市民と議会のチャンネルを強化する意図で赤い両矢印を書いてあるのが直ぐに眼につき、これで中味は判明。あとは順番に聞くだけであった。従って、非常に判りやすい。良くまとまっており、項目もしっかりと抑えている。

特に提案1の「コミュニティ議会」は議会ウォッチングの会の長年にわたる活動から集大成の形で出されたものであろうか。基礎自治体において住民主権を実践するにはどのような構成単位で活動するのか?その一方で、「住民の議会」を形作るにはどうするのか?いずれも高い障壁であるが、そこにチャレンジしなくては住民自治が具現化できず、その覚悟を議会に求めた内容である。先ずは多摩市議会が何らかの形でリーダーシップをとり、市民が協力してその実現へ向け、気運を盛り上げることを期待したい。

ところで、委員たちと学識者である池上洋通氏及び山内和夫氏はともかく、横倉舜三氏と北條尚氏は「コミュニティ議会」をどう理解されるだろうか…関心が向くだろうか…。参考人として招致された市民は互いにすれ違うだけだろうか?このあたりに「議会ウォッチングの会」のジレンマがあるのかもしれない。              (了)

町田市民の傍聴記(6)

(ILM01_AB05029)議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会の

参考人招致の会議を傍聴して  町田市 田中

 2009年2月2日に開催された上記主題の議会改革委員会に大変に興味を持ちましたので、「多摩市議会ウオッチングの会」の会員として傍聴しました

 1月に3回開かれた出前委員会の「議会改革についての中間報告」に関連して、6会派から要請を受けた参考人の意見陳述をじっくりと観察しましたので、赤裸々に感じたことを書きとめました。


1.参考人としての認識

(ILM01_AB01026) 6人の参考人が、質疑応答を入れて約30分の持ち時間で陳述したのですが、参考人として招致された目的を、持ち時間を通してはっきりと心得て陳述された方は、極論すれば、神津幸夫氏と山内和夫氏のお二人だったように思いました。

他の4人の方々は、参考人招致としての理解が伴っていなかったように感じました。

勿論、それなりに熱心に意見を述べておられましたが、当日の委員会の趣旨から、かけ離れた立場での陳述が多く見受けられました。

2.会派から参考人招致への要請

 各会派の議員の皆さんから、参考人招致の目的を十分に説明されていたと思われます。

 しかるべき陳述ができるように、プレゼンテーションの方法や、聞きとる議員の立場を事前によく説明されたのでしょうか。

3.参考人としての素質

1)話し方:

メリハリが乏しくて声も小さく、陳述を聞いてもらおうという配慮がなかった参考人がおられたことは、誠に残念でした。

2)陳述の仕方:

@今回は議会と出前委員会に関連し参考意見の陳述であり、委員会当事者の議員

 

への意見表明であって、然るべく整然と要領よく述べることが必要でした。

  従って、議員の皆さんが後日役立つように、整頓した配布資料を周到に準備して、簡潔明瞭に述べるのが相応しかったのではないでしょうか。

 A3回にわたって実施された出前委員会では、市議会のあり方や、市民から見た改善策の要望事項などについて、喧々諤々の見解が述べられていました。

  そのような背景を認識しながら、市民から望まれる市議会のあり方などに関して、上記のお二人を除いて、参考人としての斬新的な見解を傍聴できなかったことは、誠に残念に思いました。

B行政への折衝に関する事柄を、とうとうと述べていた一幕もあり、これが議会とどのように相関しているのか、全く理解に苦しむ場面がしばしばありました。

4.議員の質問

  参考人への質問に際して、もう少し覇気のあるやりとりを交わして、もっと明快な応答を引き出せるように、質疑を繰り返しても良かったのではないだろうかと感じました。

 ●一日中、傍聴できて参考になりました。


 議員は取り替えないと

落合在住   落合重美
豊田市は生産の減少と企業還付金の増加のダブルパンチで苦境に立っているが、今後もこのままでは状況が良くなる見通しはなく市制の構造改革に直面している。

多摩市の平成21年度の一般会計は466.7億円と前年度から約18億円の減少である。多摩市の財政は、市税約300億と国税都税がそれぞれ約50億円の400億円が柱となってきた。今年度歳入は前年度に比べて市税が約6億円減の288億、都税は3億増えたが国税も6億円の減である。多摩市は住民の市内での生産額が少なく市民税(約20万円・人)で成り立ってきた。しかし、高齢化が進みリタイア住民が増えている状況で、厚生行政の混迷や経済情勢の悪化で年金の基盤が危なくなってきている。このような状況の中での21年度の歳出計画は、昨年に比べて教育と福祉などの民生事業のカットが大きい。しかし約100億円の人件費は減っていない。約36億円の職員給与は0.5%削減されているが、約39億円の職員手当の0.5%アップで手当てされ、勤勉手当、期末手当、時間外手当など多くの手当がそのままでスライドしてアップしている。判らないのは新陳代謝費用という内部資金が約2.4億円あることである。また、多摩市の給与体系は永年勤続していると課長待遇の給与がもらえる2重の基準がある。昔総務省から名指しで高過ぎる人件費を指摘されたにもかかわらず日本の地方自治体のトップクラスの人件費となっている。
 これから社会の構造ががらりと変化するときに、高給を貰っていた職員は住居のある他市に消えて、生産性を持たない多摩市民が劣化する道路やインフラを支えていかなくてはならない構造と成り、このままではアンコールワットなどのように住民の消えた遺跡となる。

久しぶりに会った米国の友人が「千と千尋の神隠」の冒頭に出てくる廃墟のモデルタウンの多摩市は廃墟の様相を見せ始めたかと質問してきた。相変らずの米国人の情報通には驚かされるが、街路樹の根が舗装を突き破っている状況や団地の建物の劣化はまさにその兆候といえる。多摩市のドキュメンタリー映画「わたしの街」はネイティブで土地を売った元地主達の事業は100%失敗し、縄文時代から続く自立する人達の住区は消滅したことを映し出している。
 では、どんな対策があるのだろうか。

キーワードは「住民の自立」である。今こそ憲法の保障する「地方自治の本旨」に基づき国などの権力から自立して独自の住民自立を始めなければならない。
NHK
紹介の「インターネットネイティブ」のように欧米では子供も高齢者も生産性を挙げられる基盤作りで100兆円からのマーケットが生まれている。
 解決に必要なのは知力である。知のない人がいくら集まってもダメである。世界を経済的に制覇した資源もない海上都市ベネチアの記録には、優れたリー-ダーを見つけ出すまでに何度もなんども選択する手続きが紹介されている。そして、公務員とは「賞賛も報酬も十分に与える。しかし、職制を果たさないときは絞首刑とする」という契約を交わし、絞首刑になった人達の記録がある。

お金がなくなったと、まず教育や福祉や環境という市民の生活に関する事項を削り、税収減に見合う人件費のカットも出来ないこんな内容の予算案を作るような知力や資質では人の住むまちの再生は不可能である。
議員も入れ替えなければならない。

                       ()


             永山団地は森の中

                           永山 湊 保弘

 


 

先日、私グリナードでの買い物帰りでした。  


満開の桜に包まれた、北永山公園の時計台付近を歩いていたときです。私の前を歩いていた一人の初老の婦人の方が、メモを片手に何か思案顔で立ち止まっていました。婦人は後ろから来る私に気付いたらしく、私の方へ歩み寄ってきました。

「あの、恐れ入りますが、私、此処へ行きたいのですが、道がわからなくなりました。教えていただけませんか」

と言って、メモを私に見せました。白髪の品のある方でした。メモは永山四丁目の号棟の番号が書かれていました。

「四丁目ですね。この道を行きますと陸橋があります、それを渡り公園に出ますと、永山商店街が見えます。そこでまた訊ねてください」と私はさらっと言って婦人から離れました。

 そして数十米行った私は、あの簡単な案内でわかってもらえただろうかと、気になり後ろを振り返って見ると、案の定、婦人は陸橋の途中で考えこんでいました。私は慌てて婦人の側へ走り寄り、私の案内が簡単過ぎたことを詫び、近くの永山商店街までご一緒しました。

「ご迷惑をおかけします。実は娘が永山駅まで迎えに来ることになっておりましたが、何処で行き違いになりましたのか?」と言って婦人は苦笑いをしていました。

「私、団地という所は、四角い建物が並び、号棟番号が何処からでも読みとれると思って参りましたの。ところが永山団地は沢山の樹木に囲まれ、先が全然見えません。私、山

路へ迷い込んだのではと思い、不安でした。」

 そう言って婦人は安堵の笑顔を見せました。

娘や孫が待つ号棟へと急ぐ、老婦人の後姿を見送り、あらためて森の中、永山団地の風景に見惚れている私でした。                     

 終り                          


                   


                               

                               

 

 


二つの特別委員会報告     [事務局]

ストックマネジメント(資産管理)計画と公共施設の配置のあり方特別委員会

多摩市には多くの公共施設があり、高齢化社会を迎え既存施設にはバリアーフリー対応など迫られている。加えて市民税など歳入減傾向は必至の状況下にある。議会も行政も長期ヴィジョンのもと、機能の妥当性、重複、有効性、経済性、配置バランスを踏まえた身の丈にあった施設水準の方向を探り策定する極めて時期を得た委員会のスタートだった。先ごろ委員会のメンバーによる市民フォーラムも開き、情報共有のための説明なども有り、やっとその端緒につき、さあこれからと期待したところ閉会とのこと。総論段階は委員の歩調も合っていたが各論に近づくにつれ会派の思惑で山に登ってしまった感は否めない。一方、市長はこれからの多摩市のあり方として常に協働を謳っている。協働はこのような危機意識を市民が共有してこそ始まることを議会は再確認し、何らかのかたちで委員会の再スタートを望みたい。

 

議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会

本文中にも紙面を割き当会の意見提案をしている。議会基本条例の具体案が煮詰まってくるに従い各派・議員の主義主張の違いがあり妥協の産物になりかねない様相が随所に見られ始めているが、これは当初から予測されたことである。そもそもこの条例制定をなぜ目指したのか、常に議会は市民のものである原点に立ち返って進めてもらいたい。多摩市議会改革委員会のメンバーはこれを誰から押し付けられたものでもなく、自らが立ち上がり改革を目指し、自らを厳しい立場に追い込んだことに市民は拍手を送っている。改革とは痛みが大きければ大きい程、成果が得られるものであり、痛み、悩みもない改革など歴史上に例を見ない。そこにこそ市民は期待を寄せている。           

編集後記

 

3月議会は予算議会でもあり厳しい状況下の平成21年度予算編成には市民も注目した。当会報においても市長案が否決され、予算組み替え動議がありその案が可決されたことは概ね良としている。ただし一方釈然としない将来への懸念は、このまちのかたち(歳入)は60%を越えてきた市民税が頼りであり、まちを支える次世代の若者納税者に魅力あるまちとして多く住んでもらえるようにしないと、歳入不足に至り、健全なまちのかたちを成さないことも容易に予測される。他に歳入増の街のかたちの選択肢があるのであれば別だが。

(神津)

 

             多摩市議会ウオッチングの会

 

代表   牧野順一 〒206-0001 多摩市和田1572-1 tel/fax 042-374-2680

  事務局  神津幸夫 〒206-0034 多摩市鶴牧3-14-2-102 tel/fax042-372-9496