ウオッチングニュース41号 目次

 

放 談「3月市議会をめぐって」            (2)

13対12、自公・ネットの修正案が通った、今年度予算

 一般会計に組み入れる、ゴミ代金の使い方に異議あり

   政党政治とズレ、分権時代の自覚ない議会改革論議

 

3月議会一般質問、傍聴記録からの特報事項       (8)

        和田 牧野 順一

<市議会Watching>               13)〜(17)

多摩市は分権時代に対応しているか        鶴牧 神津 幸夫

やっぱりライブカメラで議会審議に住民当事者の目を届かせよう

                        落合 落合 重美

市民が主役は何時になったら           永山 元山  隆

 

<追悼 作道好男さん>             18)〜(20)

追 憶                     豊ヶ丘 山下 亨

優れた知と命のバトンランナー         落合  落合 重美

素敵な出会い                  永山  湊  保弘

 

 

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放談「3月市議会をめぐって」

13対12、自公・ネットの修正案が通った、今年度予算

一般会計に組み入れる、ゴミ代金の使い方に異議あり

  政党政治とズレ、分権時代の自覚ない議会改革論議

 

 3月の多摩市議会は予算議会だった。メイン・テーマである08年度予算は最終日の本会議で一部修正案が可否同数、議長が賛成に票を投じて13対12の1票差で辛うじて成立。修正案には自民、公明の2与党に生活者ネットの会派が加わっている。今回はこの予算審議と4月から有料化したゴミ予算の問題、論議の続く議会改革問題をテーマに会員が話し合った。出席者は落合重美、勝山弘、神津郁子、神津幸夫、田中誠、寺嶋信、半田拓司、牧野順一、元山隆、山下亨の10人である。

 

 

3年前の再現か、との予測も

A 今回はまた予算案が否決された3年前の再現か、という予測も出たくらい市議会は揺れたんです。行政の原案に組み替え動議が1つ、修正案が2つ出て、委員会ではその4つが全部否決されたんだから。

B  多摩の市議会はことほどさように揺れるんだ。「本会議最終日の採決が注目される」と書いた新聞もありましたね。3年前に否決されたときも僅差だったでしょ。

C でも従来の修正のやり方よりは多少はましになったんじゃないですか。政策形成機能が一部発揮されたという感じは、私にはある。

D自公とネットの共同修正案とは、

また奇妙なというか、珍しい組み合わ

せですね。どういうわけですか。

 

歩行者用デッキは駄目

A  ちょっと待って。予算案に関連して論議になった問題が2つあった。1つは市立第1小学校の敷地を都から5億7000万円で買う話。もう1つは多摩センター駅北口に歩行者用にペデストリアン・デッキを作ろうという計画で、これには調査費として1500万円計上された。共産党の組み替え動議は別にして民主党と改革ゆいの修正案は小学校の敷地買取り費用とセンター駅北口のデッキ調査費を2つとも削除する案で、自公とネットの修正案は、デッキの調査費だけ削除していた。これが通ったというわけです。

E  つまりデッキは駄目になった。これには2つとも都が絡んでいるんです。小学校の敷地は都が国からタダで譲ってもらった河川敷です。それを市は都から30年間無償で借用する契約をしていて、あと17年も残っている。それを借金までして買おうという話なんですね。

F 都から要請されると弱いのかねえ。公共施設をたくさん抱えて、その維持更新に毎年大金を使っているのに。

E  デッキの方だって都の資金援助はデッキが都道をまたぐ部分だけだと聞いたけど。

 

変わった? ネット

B  デッキの架かる先には都の所有地が5ヘクタールあるんだ。都はこれを何とか売りたい。橋を架けると便利になって売りやすくなる。都の団地にもつながるんですね。そのお先棒を担ぐ感じにはなる。

C  都にもニュータウンの所有地を何とか処分したいという事情はあるようだけど。

F  武内(好恵市議、ネット)さんなんか「空中廊下」と言って反対していた。その計画を取り下げるなら、と修正案には乗った感じだな。

A  小学校の敷地は格安らしいんだな。(笑い)

G  それはそうでしょう。借地権というのがある。(笑い)

H  やっぱりおかしいよ。市の財政は厳しいんでしょ。

D  つまり今回は、デッキをやめて調査費を減額した案にネットが乗った。

I  ネットが自公に擦り寄った。

F  いや、逆でしょう。自公がネットの手を握りにいったんだ。名を捨てて実を取った。

D  ほんとにネットはなぜ賛成したのかな。かつてのネットはもっと市民的な姿勢だった。5億7000万円の方は格安だから大賛成というわけですかね。色合いが変わったな。

H 3人会派になって変わってきた。

I  え?

 

減ってきた個人市民税

F  今度の予算では歳入で固定資産税が初めて個人市民税より上にいった。個人市民税が減ってきて多摩市はいよいよ老人の町になってきたということです。

C  地価が5%上がったという面はあるでしょう。でも団塊世代の退職金が一挙に入ってきたはずなのにね。

F  ここは都内に出かけて働くサラリーマンの町だから納税者に住んでもらうしかない。町の形としては若い人が魅力を感じる町にする必要があるのに、歳出ばかり議論して歳入の議論をまったくしないのは問題だと思う。G 年寄りは出て行かないからな。

I でも豊ヶ丘には賃貸の空室率40%のところがあると聞いたけど。

F  例えば閉校になった学校が6つある。その後に企業を誘致したりマンションを建てたりする話は必ず反対される。でも、もっと若い人に魅力的な居住空間を作った方がいいと思いませんか。さっきの小学校の敷地やセンター駅北口の開発の計画はそこにつながってくる。ところが問題が具体的に可視化されていないから目に見えてこないんだ。

A この町では話が知的なところに届いてないんだね。市民は税を吸い取られて官僚、警察、学校に支配されている。企業や泥棒までが市民からマネーを吸い取っていく。市民層はその下にいるんだ。町を動かしている市民が登場する場が、多摩市にはない。

 

やはり税金の二重取りだ

D  予算書には今年度から有料化されたゴミ処理の数字が出ています。入りが2億8400万で出が1億2000万、差し引き1億6400万残る。それを特定財源にしてゴミ処理関連経費に当てるというのが市の説明です。

J  町田では有料化は10月からです。3月市議会で採決したとき、付帯条件として有料袋の手数料収益はゴミ減量と資源化に限定する特定財源として扱い、用途は公表するとして採決されている。つまり一般財源に組み入れて、ゴミ減量・資源化以外には使わないという条件がついているんです。多摩市がこの財源の扱いを議論しなかったのは、どんな事情があっても片手落ちと言わざるを得ませんね。有料袋の手数料だから減量と資源化に使うのが本筋でしょう。税金の二重取りと非難されても仕方がないと思う。

 

「緑化基金」とは何だ?

C  多摩市では一般会計の中に入れて特定財源として使うというんですね。でもその使い方を見ると、ごみ減量、環境保全、緑の確保、と柱が3本ある。プラスチックの資源化のための費用とか食用廃油再生燃料化を始めるための費用とか、頷けるものも入っているけど、僕が首をひねったのは南鶴牧小の校庭の芝生化と緑化基金積み立てに2300万予算化している点です。こういうのは一般

会計の中で例えば「教育費」として関係費用として使ってもらいたい。

D  「緑化基金」なんて曖昧なものは道路特定財源みたいな使われ方にならないか。例えばサンピア多摩買取りの資金にあてられたり…。

A  議会では誰も何にも言わなかったですね。

C 何人かの議員に声を掛けてみたけど、誰からも修正の声は出てこなかった。市はこの収入を「手数料」と呼んでいる。税金の二重取りではない、という意味らしい。

B  でも呼び方をどう変えようと、税金のほかに住民から新たに2億8000万円の金を取っているのは間違いないんだから。

D  だから流用まがいのことをしないで、財源はゴミ専用基金として積み立て、次年度にも繰り越して、その中からゴミのために使っていくというのがスジでしょう。

 

改革は「会派」にぶつかる

E  議会改革特別委員会を傍聴していると、会派の存在という問題にぶつかりますね。会派の全員一致という建前があるから、例えば出前説明会というテーマでは「持ち帰って会派で決めてくる」ということがきわめて困難なんです。公明党も共産党も会派内で意見を異にする発言が出てきて決められない。

G  はっきり反対という姿勢らしい。公明にも共産にも、自分のナワバリに入ってきてほしくないというのがいる。アラをさらけ出したくないんだ。

 

市民参加をどう進めるか

E  分権時代になるとますます政党政治と地方議会のあり方に矛盾が出てきますね。会派の問題のほかに、議会への市民参加をどうやっていくか、という問題もある。自民党では委員の平野(勝久)氏が休んでいるので、代わりに藤原(正範)氏が出てきて「議会改革で市民の意見を聴くことに一体どういう意味があるんだ」と聞いていたからね。「みんな後援会があって市民の声を聴いているんでしょう」だって。

G  多摩市には自治基本条例というのがあってけっこう高邁なことが書いてあるんだけど、抽象的だから具体的には機能してないんですね。例えばパブリック・コメントを求める、と書いてある。ストックマネージメントでそれを求めたら、たった1つだけだった。そういう状況を見ても、条例化したけど形骸化しているとしか思えない。その条例の精神にのっとって今回は具体的に決めていけるんじゃないか、という気が僕はしている。議会の出前説明会を市内10ヶ所のコミセン・エリアでやろう、とりあえずは永山、多摩センター、聖蹟の3ケ所でやることを議員に義務付けよう、と。

E  まあ、開かれた市、というイメージが形骸化しているなら、機能するように議会基本条例で現実のものにしていこう、という作戦ですかね。

 

「それがあなたの仕事だ」

F 1度の催しでどのくらい集まるか、ですね。

E  委員会では今井(三津江市議、公明)さんが「こういうことをしても決まった少数の人しかこないんじゃないか」と言った。僕はとっさに「多くの人に来てもらえるためにどうしたらいいか、それがあなた方の仕事でしょう」と言いたかった。傍聴席は発言できないから言いませんでしたがね。

A  もう1つは円熟した質疑がどの程度できるか、ということですね。それがなかったら折角集まってきても、達成感なしにモヤモヤした気分のまま散会ですよ。

H  選挙で投票に行かない人がそんなところにいくはずもない。とは思うものの、そういう声は心の中に置いといて、積み重ねていくしかしょうがないんじゃないか。議員も自分の後援会に何度も声を掛ける。そのうちに「面白かった」という声が出てくるかもしれない。

E  委員長がある時「言いたい放題を言ってもらう会にしよう」と言うから、終わった後で委員長に「問題を具体的に絞り込んでようやく口に出すかな、という程度ですよ」と言ったことがある。もう1つは、議論を聞いていると地方分権の時代だということを誰も自覚していないことが分かる。議論は地方分権を意識したものにしなくては。それが抜けている。さっき言ったように分権と政党政治が矛盾するという観点が完全に欠落しているんです。

 

やはり議員を替えないと

G  だけど「二元代表制の実質化」という分科会では「議長の招請権」とか「議決事項の追加」とか、面白そうなテーマが並んでいるじゃないですか。こういうのを条例化していったら…。

C でもルールばかり変えても改革にはならないんじゃないかな。やはり議員を変えなくちゃ。議員を替えて市民の生活レベルで実態をつかんでもらわなくては変わりようがない。

D  議会運営だったらいけるんですよ。だけどそれだったら議運(議会運営委員会)でやる程度のことになる。

G  だけど出前にしても公聴会にしても、条例化されれば議員は義務付けられるわけだから。

 

ブーメランみたいに

F 問題はやはり集まるかどうかだな。

E  みんな自分の場合は集まると思っているようですよ。

A  いや、集まるとは思っていない。集まってもらっちゃ困るんだ。(笑い)

E  この問題で市民1500人にアンケートを出した。回収率34%で事務局で分析中なんだけど。

G  その中間報告では、1つは議員には市民の声を聞いてもらいたい。もう1つは議員の活動を知りたいというのが多かったようです。出前報告会などがその答えになるのかどうか。

B  こういう問題の答えは、ブーメランみたいにいつもこっちに返ってくる。(笑い)

I  議会改革は議会だけの問題じゃないですね。改革の革は革命の革ですから、企業だったら社長がその気になればできるかもしれないが、この場合は市民も改革されなくちゃできない。市議のやる気のなさを言っているだけじゃ終わらない。

G  市民が議会のことを何も知らないというのが確かに問題なんですね。放っておいて議員が自分の給料下げたり多選をやめたりするようなことをするわけがない。そこにウォッチングの会の出番がある。(笑い)

 

まるで無からやっているような

E  それならウォッチングの会として、意見書でも陳情書でもいいが、やってもらいたいことをいくつか突きつけたらどうですか。何か具体化するようなことを1つでも2つでも取り込ませたい。

A  出前報告会を始めるに当たっていろいろ言っているけど、この人たちの多くは栗山町にも伊賀市にもいって勉強してきたはずなんです。報告会の場所、曜日、時間帯、派遣議員の数、何人集まったか、そういうのはすべて、視察してきた時のポイントなんですよ。それを多摩市の規模に置き換えれば済む話です。それをまるで無からやっているみたいな感じがする。こういう世の中だから、いろんなデータの検索もできるのに。視察で得た情報やデータが26人に情報が共有されていないんだね

B  出張報告をしていないのかねえ。そうなると確かに議員を替える必要があるな。またブーメランが帰ってきた。(笑い)

(了)

3月議会・一般質問(2/26〜3/3)傍聴記録からの特報事項 

和田 牧野順一

 

 3月議会は本年度の初会議、長時間座っているとお尻が痛くなる極めて座り心地の悪い本会議場の傍聴席で仲間の会員達と5日間24議員全員の通告質問と市長始め行政側の応対振りを傍聴してきました。有権者市民の視点で、良かったもの,違和感を感じたもの色々ありましたが、残念ながら弊会ニュ−ス全体の掲載スペースの関係もあり、その全てをお伝え出来ません。本稿ではその中から特報事項として抽出したものを以下要旨を絞って報告します。今号掲載の放談会記事やその他の投稿でも3月議会について関係事項お伝えしていますので、併せご高覧の上、3月議会の一端をお汲取り願います.。

 

<良かったもの>

(1)篠塚議員(民主・2期)     =2月27日(2日目)

*通告質問第1問「身の丈にあった行政スットクの在り方」で、多摩市の人口減少傾向、少子高齢化社会の構造変化が見越される環境では、その環境ではその環境に見合った「歳出」への転換を図る必要があることを指摘し、その為には、優先度の高低を見極めて、真に今必要なものに税金を投入することを要請の上、「20年度一般会計予算案」の土木費や教育費に関し下記(a)及び(b)の所見を述べて行政に不適格な提案の是正を求めていた。

(a)東京都所有の土地売却を促進する為に多額の税金を注ぎ込んで空中に道路を作る事。(多摩センター駅北側のぺデストリアン・デッキ構想→調査委託費1500万円の支出)

(b) 既に小学校用地として無償貸与されている東京都所有の土地を多摩市が借金をしてまで今購入する事(第1小学校用地購入費5億7千万円)。

◎今回は2期・5年目の市民派議員らしく、後半の予算委員会や最終日・本会議の場を含めて多摩市を取り巻く現下の環境に照らし、誠に「的を射た問題」を提起し、論点を整理の上、理論武装をして、市民代表に相応しい論旨と態度で行政や与党派議員連に対峙された事を高く評価したい。

◆追記・最終日予算案は上記(a)を削除する形で13;12で可決した。

 

(2)安藤議員(公明・3期)=2月28日(3日目)

*通告質問第一問「多摩市の財政運営」で「財政健全化法」が21年4月完全実施となり、それに伴ない公表が義務化された「財政4指標」の基準が総務省から昨年12月公布の政令に基づき明示されたとして、多摩市での本年9月議会「決算議会」で「07年度決算に基づく財政4指標」の公表が必要となる事の関連で市側の対応を質したり、上記4指標の作成・公表に関わる「公会計制度」の改革についての市の現状と見通し等関連事項を確認していた。

◎今回の同人質問は最新の問題をタイミング良く取り上げており,目前に迫ってきた9月議会の取組みを考えれば、誠に時期を得たもので、行政のこれからの財政運営の方向付けも確認できた事は高く評価したい。但し,今回の質疑応答が“立て板に水を流すが如く”展開され、傍聴市民の中には、事前に本人と行政側答弁間で組み立てたシナリオ通りの展開かなと訝るような思いもあった。また、今回同人が質問の中で「多摩市はタイタニック号に乗船中の状況―このことは中でパーティ,外では氷山衝突に直面寸前の状態」と指摘し、議員として危機感を持っている事や歳入に見合う歳出!身の丈に合った施政執行!支出は優先度重視、不要不急な新規案件は後順位とする!とも言及、同人の含蓄ある所信表明も傍聴市民は記憶に止める事が出来た。今回の質問や発言はまさに本人の特性最大限発揮の取組みと受け止め、表明された所信も評価し、今後共“言行一致”を強く求めたい。

 

(3)岩永議員(民主・3期)=2月29日=(4日目)

*通告質問第1問「子供の発達を支援する“途切れのない支援体制”」

ひまわり教室も含め、こどもの発達支援の新たな体制づくりに焦点を絞り,15年の「行財政診断白書」の分析で示された本件の取り組むべき方向性に言及し、支援する療養機能はライフステージにおける一貫した支援体制の構築が不可欠として、保険と福祉,教育との連携で各分野の専門性を生かした支援策の円滑な展開が出来るように進める事を行政に強く求めていた。続いて第2問「来年度からの教育委員会」では、これまでの質問では余り見聞き出来なかったストレートな切り口で,先ず最初に、教育長でなく殊の外、教育委員会を「聖域」扱いしている市長に対し“,地方制度調査会では地域によっては教育委員会廃止を可とする意見もある”事に言及し、教委の必要性の有無を質した。答は予測通り“必要!存続!”と不可侵の聖域扱い。.続いて質問者は教育長に対し,教委にとって、本年4月以降の新組織体制は意義ある組織改正だと受け止めているのか?新年度,社会教育分野含めて新たな課題をどのように考えているのか?を質していく中で、教育委員会は教委の事務局が作ったものに選任された5人の教育委員が“お墨付き”を与えるだけの在り方でないかと究明し、教委担当部長が,次年度から委員会の評価をすることとなり、外部から学識経験者を一人お願いし,その評価を頂く旨回答する場面も見た。この遣り取りを見聞きしながら、教委が密室的、権威主義的、非効率的組織と言われている事が何となく再認識出来たような気がした。

  今回は既述の通り教育分野に焦 

点を絞り,鋭い切り込みで、市民には平素分かり難い教委の体質や実務の執行振りを究明したり、改善を促したりした取組みを高く評価したい。尚、今回の傍聴を通して、予てから思っていた事だが、多摩市程度の人口の自治体では、この際聖域扱いの教委を廃止し、市長部局に組み入れ,縦横柔軟に人材・組織を活用し、関係部門内で異論,反論,多彩な意見も多く出る中で収斂した結論や案に基づいて,政策の決定や施策の執行が行なわれる民主的、かつ効率的な組織に、若し必要なら「教育特区」の承認を得て、すっきり模様替えすること

  も、教委機能の抜本的改革の一策

として考えるべきではないか?市民意見として提言し、検討を求めたい。

 

(4)佐久間議員(改革ゆい・4期)3月3日(5日目)

*通告質問第1問「多摩市政世論調

査報告書に関する諸課題」で、行政が19年7月に実施した「第30回市政世論調査」の結果を議員の視点で集約・分析の上10項目の質問にして市側の見解を質した。(ちょうさの結果は本年1月20日付け・たま広報1063号を参照→調査対象:20歳以上の市民3千人、回答1635人=54.5%)。

★市民が市政で特に注力を要望した事:19年度@防犯対策A高齢者福祉

対策B災害に強いまちづくりC保健・医療対策Dごみ減量・資源化。

◎本件20年初回の議会で「多摩市民の市政への要望・関心等」の分析に基づき市政執行の行政側の見解・対応を質した事はタイミングを捉えた取組みとして評価したい。尚引続き市民が要望する要課題をフォローし、市側の適確な対応を促して頂きたい。

*傍聴市民の意見→今回の世論調査の結果に対し市民目線で2点下記します。

第一点は、19年の市民要望第1位から第6位までの項目が17・18年計

3年間共、防犯対策を第1順位にして順位の変動は若干あるが、“同一項目”と言う事。このことは市民が6項目を重要な問題と考えている証しだが、年間同じと言う事は行政が市政面で成果乏しく、市民の要望に今尚充分に応えていない証左として、行政に「イエローカード」を出し、行政の一層の取組み強化を求めていると言うこと。

第2点は、市民の市政全般に対する関心度が61.8%に対し市議会への関心度は市側の説明では低いとか、この事はとりもなおさず、如何に議会と市民の距離が遠いか!如何に議会や議員が市民に期待されていないか!と言う事を如実に物語るものではなかろうか?。このまま推移すれば、人口が15万を切るような自治体では、地方分権の一層の推進に伴ない早晩「直接民主主義型の政治方式」の元で住民が自治体政治を仕切る時代の到来も予見されるのでないかと言うこと。

読者の皆さんの上記2点についての意見は如何でしょうか?。

<違和感を感じたもの>

@白田議員(あおぞら・1期)=2月27日(2日目)

*通告質問第1問「高齢者がいきいきと暮して行く為に」で高齢化時代を迎えての・高齢者本人の対応・行政としての施策(予防重視型システムへの転換、高齢者を支える地域・コミュニティの構築等)の重要性を挙げ、行政側に健康づくり、福祉サービス、福祉サービスの費用対効果の考え方、コミュニティの役割等を質していた。

◆質問は同人が公約とした高齢者

問題、中身は整理すると下記のようなものだが、傍聴市民の目線で衣着せずに言えば、通告質問ぐらい事前に文章を読みこなした上で本番に臨んで欲しい。国語の読み方評価で言えば、良くて「良の下」のランク.細部の質問も行政側回答の文句や言い回しの意味合いを質していたが、質問の掘り下げでもなく、その対応の意味や価値が感じ取れない。総じて言えば、本人自身が自分の個別質問や問い質している事について、何を言いたいのか?何を聞きたいのか?が良く分かっていないのではないかと傍聴者は思う。今後とも議員資質の向上策として、話し方,デイベートの仕方等話術を自己研鎖し、併せて予め事前調査の上論点を整理して、意見・提言をする形で臨んで欲しい。更に加えて,同人質問に対する行政側の答弁に都度“礼の言上”は不味、不要。立場は対等,答弁は当然の事と弁え,市民代表として堂々と渡り合って頂きたい。既に1年・4議会の議員経験者である事を肝に銘じて“朱に染まらず”に、2年目の活動に精励して下さい。今後の議員の切磋琢磨の取組みと成果を見守っています。

 

A小林(義)(公明6期)=2月29日(4日目)                            

*通告質問第一問は20年度多摩市の課題とし、細部の質問9項目。例えば、20年度取り組むべき主な課題とその対策?地方分権進行中だが,当市の現状は?地元事業者支援の観点から今年の契約面への行政対応は?本年4月家庭ごみ有料指定袋での収集開始したが、今後の減量目標と取り組み?等々。

▲今回は上記例示の通り関連9項目について個別に市長の回答を求めていたが,その多くは事前に配布済みの市長の「20年度施政方針」にて読み取れるもの。それを事にもあろう二、連続当選6期目の古参議員が一般質問で項目毎にQアンドAをする姿は傍聴市民には1期の新人と見紛う対応に写った。我々有権者市民は,常々ベテラン議員には、この場合なら、市長が掲げた年度方針の中の施策の更なる堀り下げとか,方針や施策の更なる掘り下げとか、方針や施策に対する問題指摘や提言等を通告質問にして質していくのが、先導役の長老議員の役割でないかと考えている。今後は古参議員としての模範的な質問や行政に対する対応を新人含め経験の浅い後輩議員や傍聴市民にも見せて頂きたい。

▲尚、細部の質問事項として上記に例示した通り、公共事業の発注に関し地元事業者への配慮を暗に求めていた場面も見たが、市庁舎1F階段のボードに貼られた「落札契約の結果報告」では、地元事業者も含めた入札契約の結果だが、手元のメモでは,本年2月21日〜29日の契約19件中12件(63%)の「落札率」が,過去の事例でも指摘されているように、一般に談合の疑いももたれるとする95%以上であった。

この結果に対する問題指摘の矛先は「1円たりとも無駄にしない!」と日頃より豪語している市長とその方針,を遵守すべき所管部責任者と職員であり、納税者市民から預かっている大切な税金の使い方含め契約事務の職務執行に悖る(もとる)所なきやを問いたい。併せて地元業者に対して何時までも政治的な配慮していては競争力を保持した強靭な体質の事業者になり得ないと、その道の有識者はアドバイスしています。私も常々そのように思っている。行政と事業者の更なる切磋琢磨をお願いしたい。  

            

B増田議員(自民2期)=5日目

*通告質問第1問「多摩ニュータウンの未整備と交通問題と地域の問題」第2問「地域犯罪と防災における諸問題」細部の質問は今回は13問。例示すれば、多摩モノレールの多摩センター駅からの延伸計画と現状?ニュータウン通りのバス路線の復活とミニバスの対応?唐木田上空の航空機騒音への行政対応?地域の防犯についての市の考え方?地区防災倉庫の点検と防災訓練?多摩市の犯罪状況は?等々。

▲多摩ニュータウン開発事業の終息に関連して,未整備問題を提起した事や市民要望の強い防犯・防災関連の問題を取り上げた事は評価するが“最も肝心な事は質問の中身と仕方の是非”質問者のQアンドAは毎度表面を撫でるだけの形、質問の掘り下げも乏しく、同じ問題・課題を15年4月当選以来現在までの総計20議会の間“取ッ換え、引ッ換え”一般質問の場で提起している。その際その問題とこれまでの行政側の答弁内容を時系列に整理し、再提起した時に行政側のその問題や課題に対するこれまでの取組を再吟味し、若しその取組みに問題を感じたり、不備・不足があれば、更にその事情を究明し、その改善を促すと言う“終始一貫”と言うか“完結”を目指す対応をしないことがおおきな欠点の一つ。更に提起した問題に対し市側の答弁が終わると、その内容が傍聴席では不十分で、更に突っ込むべきと思っても、質問者はその答弁をどう受け止めたか分からないが、いとも簡単に“よろしくね”と言って終止符を打つこと。どうも“竜頭蛇尾”と言うか、めりはりの付いた“決着”を目指す対応に欠ける事も欠点の一つに追加しておきたい。傍聴市民の立場で衣着せずに言えば、正直これで5年間多摩市市議会議員が勤まるのだから、“市議会議員とは高い歳費を貰って,誠に気楽な稼業だ”と嫌味の一つも言いたくなる心境だ。このタイプの議員を有権者はどう呼んだらいいんだろうか?勿論,明日の多摩市や市民生活の着実な向上を図る為に行政に真摯に迫り、市民が期待する方向に市政の執行をさせる「政治家」には残念ながら該当しない。俗に言う、泥臭く次の4年間の再選のみを考え、その為の議員活動をしている「政治屋」かな?。引続き質問者の今後の議員活動、取り分け行政に対し後援者市民でなく、広い意味での市民代表としてどのような形で取組みを展開するかもも注視しながら、平行して、読者の皆さんと“呼び名探し”をしていきたいと思います。

 

C一般質問5日間の「議長の議長席での責務遂行状況」~2日間中途から離脱〜

*多摩市議会の議長及び副議長は、昨年4月の統一地方選で当選した総員26名の議員が、同年5月の臨時議会で互選の形で下記2名を選出し、現在に至る。

・議 長:藤原 忠彦「自民6期」

・副議長:安藤 邦彦「公明3期」

 

*今年の3月議会「一般質問」の日程は、2月26〜29日、3月3日と通常通り5日間開催された。

*議長は2月26、28日、3月3日は、午前中も午後も執務時間中は議長席を離脱すること無く、終日責務を全うしたが、2月27,29日は13時から15時の2時間、議長の職責を副議長に委ね、議長席を離脱、体調不良等事故も無いのに、議長の主戦場である議場から姿を消した。3日間は午前・午後議長席からの離脱無く、終日職責を全うされたが、2月・27、29日の2日間は午後1時から3時の2時間、議長の職責を副議長に委ね、主戦場の議長席から離脱し、体調不良等事故も無ないのに、議長の主戦場である議場から姿を消した。

*当市議会の一般質問5日間での議長の職務遂行状況は現議長の2代前までは会議規則で、議長は議会開会中は議長席での職責が最優先の公務とされ、議長に事故ある場合のみ副議長と交替する事が定められているにも拘らず、議長の事故に備えて副議長の

議場での議長職務の習得・鍛錬の為と称して、5日間の内初日と最後日を除いた3日間議長は上気した時間帯で議長席を離脱し、議場から消え去っていた。

 1代前は、副議長もベテラン議員を選出している為か、さすがに、2代前のような理の通らない理由は継承しなかったが、前半1年間は中3日間で1日か2日同じ時期に離脱した。残りの1年は、我々市民の再三に亙る強い求めも考慮され、4議会中の1議会は5日間離脱なく“完全試合”を達成、残る3議会は中1日のみの離脱と少しずつ「悪しき慣習・慣行」を脱却し、多摩市も整然と議長の職責が全うされている自治体議会の多数派にやっと仲間入り出来たかと、議会運営の改革が一歩前進したことを評価していた。それが現議長が就任したら、最初の6月議会のみは5日間離脱なく、出足のよさを見せたものの、以後は9月、12月、3月の3議会当たり前の如く中3日間で各々2回体調不良等の事故もないのに議長席を離脱、主戦場の議場からも姿を消すなど、折角先代の議長が長い間当議会が踏襲してきた「悪しき慣習・慣行」の打破に、よい実績、よき足場を築いてくれたのに現議長がこれを大きく後退させたことは遺憾の極み!有権者市民として強く不満の意を示したい。今多摩市は市議会として「議会基本条例」の制定を目指して議会改革特別委員会を設置し、後進的な議会制度や運営要領を先進市レベルに近付けるために諸般の問題に改革・改善のメスを市民協働の形で入れようとしている段階だが、その一方で、議会改革リーダーたる議長や、改革特別委の委員長たる副議長がこのような議長席の職責遂行状況に甘んじていて、果たして議会改革で議員連や協働する市民達に率先背中を見せて、適確・果敢に取組むことが出来るだろうか?前途多難を感ぜざるを得ない。しかし今からでも遅くない!これまでの遂行状況に思いを致し、来る6月議会からは、悪しき慣習・慣行に別れを告げて、整然と議長の職責が全うされている自治体議会の多数派に名実共に名を連ねられるように、開会中は体調不良等の事故がない限り、議長席を離脱することなく、主戦場の議場で議長としての職責全うにご尽力頂く事を心より切望したい。<了>

 

<市議会Watching>

 

多摩市は地方分権時代に対応でき

ているか

       鶴牧 神津 幸夫

 

3月議会主題である多摩市平成20年度予算は、予算特別委員会において行政原案への編成替え動議1案、修正2案の3案とも過半数に至らず否決され、本会議での議決で修正案の一つが賛否同数となり議長裁決で可決となった。

 

増収への政策論争なし

傍聴席での3月議会を総じて率直な感想は、明るい希望を実感できるものが少なかったことである。

今年度の予算編成は行政も努力し、議会も良くその審査チェックを行い修正、それなりに市民は安心できるものになっているが明日への力強さが今一つ感じられない。

何故なのか? 家計でも、会社でも収入は成り行きに任せ、支出の優先順位を違えることなく決めることに汲々とするだけでは明日への夢は持てない。

国は、何処かに埋蔵金があるやら、増税の前に無駄をなくすことが先決のようだが、我が市にはそのようなものは見当たらず、あったとしても多少のことでしかない。

活性化のための歳入を如何に確保、増収させるかの政策論争は殆ど行なわれていない。

行政も議会も、このまちのかたちとして住みよい住宅環境創りであることへのベクトルは合っている。

 

若い納税者をどう来させるか

その基本が住宅都市である以上、市税の維持確保を可能とする若年納税者を、如何に迎えることができるかにかかっている。

これをコアーにすれば、政策はその焦点が定まり議会も歳入増を図るための政策論争が展開される筈である。

今のところは市の財政は健全であるとは言え、既に平成20年度の市民税そのものは減少する現実が見えている。市民税を柱とする歳入が減少傾向にあるにも拘わらず相変わらずのあれが欲しい、これを失くすな、のみの主張は通らない。

だからと言って歳出に当たっての高齢者、弱者に思いやる予算をおざなりにしてよいものでは決してない。

地方分権はまちが自立することである。時代はそこにあり、経済の構造変化を踏まえ行政にもより高い仕事能力が求められている。そのためには市の経営力強化は必定である。

3月議会で、「市政は営利追及の企業とは異なるのだから」という議員の発言が随所に見られたが、彼等にこれからの行政がやらなければならないこと、やってはならないことをどう考えているのか聞いてみたい。

 

外に向けてのパワーが必要

今議会に行政スタッフの任命権者である市長よりトップマネージメント強化の人事が提案されるとのことで期待したが議会提案前に取り下げられてしまい失望している。

巷間、耳にしたことは、15万人程度のまちで2人もの副市長が要るのかとか、何故外部の人間を入れなければならないのかとか、その人物は云々とかである。

先述したように、先のあるまちのかたち創りは良好な住宅環境であり(緑も、子育ても)まちに相応しい働ける場を用意することによる、若人への魅力創出ではないか。

高齢化による歳入減、社会保障負担増対策と、歳入確保施策で若年納税者確保のまち創りに平衡感覚を見失っては多摩市の将来はない。

歳入維持確保のためには従来型の内に向かっただけの行政では難しい時代である。少なくても住宅のあり方、多摩市の強みを活かし、我がまちに相応しい企業誘致、あるいは東京23区との格差是正等には外に向けた、UR(都市再生機構・旧住宅公団)、都、国、更には国を超える積極的な経営力量が求められる。

今こそ外へ向けてのパワーが必要であり、そのことこそ積極的な特徴あるまち創りに繋がる地域・生活を起点とする分権の機軸である。

その様な人材がいまの市庁に内在すればその抜擢人事もよし、もし見あたらなければ外部に求めてもやらなければならないのではないか。

副市長席が空席であり予算化はされている。ここに掛かる費用2期4年で何千万とか言われるが高いのか安いのかは結果が証明する。結果を恐れていたのでは変革はできない。

仮りに都・URの未利用地に多摩市が求める企業誘致に成功し、法人市民税が確保され、更に若年者雇用の道が拓けたとしたらその投資対効果は計り知れない。

企業と異なり行政はそんなリスキーなことはすべきでないとの反論が聞こえてきそうであるが、行政は正々堂々と議会にその絵姿(招聘する副市長の役割とその期待効果をより具体的に)を示し、議会も反論があるならその修正・代案を出し市民によく見える議論を尽し実現すべきである。

 

具体的に示されれば

今回の予算可決プロセスで意見の分かれた第一小学校都所有地の買い取り、多摩センター駅北口開発は多摩市にとって長期的、全市的にみてどれだけの効果・不具合があるものか具体的(可能な計数化/可視化)に示されれば市民にその選択が良く見えてきたのだが。一部議員の質問に行政の答えはあったが、市民が確信持てるようなものではなかった。

多摩市が強力な経営の主体性を持つことは、これまでの中央集権的行政による国・都の押し付けではなく自らの決断でその将来に責任も持つことになり、名実共に分権時代の到来となる。

市民は多摩市百年の計のため、行政経営の人事権を託した市長のトップマネージメント力強化実現の英断を期待している。        (了)

                         

やっぱりライブカメラで、議会審議に住民当事者の目を届かせよう

落合 落合 重美

 

3月4日 補正予算審議で折戸議員が、住民活動を指導する住民指導員のユニホームの費用が減額補正案として提出されていることについて質問していた。「上着だけでズボンが実施されていない。現場での市の担当者の説明は、予算がないのでズボンは買えない」という説明であったが、予算が余り減額するのは説明と違うではないか」というものであった。

折戸議員は当事者として現場の状況を把握していたから指摘できた。しかし、当事者から見ると事実と異なる議員の質問と市側の答弁で議事が進められる架空の世界が展開し、生活に関する重要な事項などが決められていく事実がある。市民には善玉市民もいるが悪玉市民もいて情報操作をしているのである。
 我々は、一人暮らしの高齢者の玄関などで行われる訪問販売などの犯罪現場にライブカメラをセットしておいて犯罪の事実をインターネットで流し、仲間の皆の目で見える状況を作り犯罪を成立させない施策を進めている。

市議会の審議も、現場に関与する当事者の目と耳で事実を検証する必要がある。
 議員が審議している案件に関係する市民の当事者たちが、家庭や職場で仕事をしながらでも議会の議論の真偽を検証することができる住民参加型の民主主義が実現できるのである。

ライブカメラによる中継は事態を一変させる。

米国の大学は講義をインターネットで世界に公開し、貧困のインドなどの若者でも世界の最新の知に接し成長することができるように配慮している。

世界には教育とは何かという基本精神が存在するのである。現在、多摩市の議会事務局は、ライブカメラの映像の記録をVHSやCDなどにして市民に貸し出している。悪用を防ぐという理由で、映像の改変やインターネットへの公開を禁じている。一方、国会での議論がマスコミの映像によって編集されて公開されている現状もあり、国会議員もまたカメラ映像として判りやすい看板やパネルを作って映像を利用して自分の質問を国民にアピールをしている。映像の公開を前提として議員たちは活動しており世の中はどんどん進んでいる。
 市民サイドから見ると、市議会での議員の質問の内容を効率よくチェックするためには「議員名」と「日付」の情報をインプットすると、その映像が出てくるように編集されていると利用し易い。さらに、議会事務局が市議会のホームページにこのようなサイトを用意しておけば、基本情報が明確に公開されているので悪玉市民によって映像が改変されてもすぐに判る。米国であればこれに手話映像が加わる。
 世界は、水晶玉の千里眼情報が市民の間を飛び交う時代に入った。悪玉の知が先行してオレオレ電話詐欺から進歩して映像を利用した犯罪も生まれている。しかし、社会は善玉と悪玉のバトルの場であり、それに挑戦していかなくては明日はない。

 新しい時代に適合した民主主義の世界が広がっている。住民自治の精神とは何かを考えてそれを実行できるような手段を採用していかなくてはならない。            (了)

 

市民が主役は何時になったら

       永山 元山 隆

 

今年も恒例の市の組織改正が4月になされた。市民サービス向上を標榜する行政の組織改正はホントに市民のためになっているのか。組織改正にかかるコスト〔第2庁舎の新築、人事異動、引越しなど〕も決して安いものではないし、異動に伴うサービス低下をしばらくの期間市民は甘受せざるを得ない。議会はどう受け止めたのか。市民へ向けた市長の説明責任は十分にはたされたのか。毎年繰返されるこうした行事は、議会、そして市民はいつも鵜呑みを余儀なくされている現実である。もっともらしい理屈は市民には分からない。情報を市民に渡すには分り易く伝える義務を行政は自治基本条例で約束したはずだが。

更に言いたいこと。図書館本館が西落合中跡へ移転した。しかし、中にあった行政資料室は相変わらず市役所の中、に残された。

多摩市自治基本条例の第4条、第5条にうたわれる情報の共有、市民の知る権利は、市民は市役所(お城)足を運ばないと情報を得ることが出来ないのか。

主役である市民側に優先して情報提供されるのが筋ではないのか。市民がお城に登城するには聖蹟の方からは九十九折のいろは坂を登るか、旧鎌倉街道の長い坂を登らねばならぬ。永山方面からも永山橋からの急坂か、66段の長い階段を登らねばならぬ。多摩センターからはバスを利用して時間とコストをかけないと市役所にはたどりつかない。

高齢化した市民にとって登城は大きな負担を強いられる行為ということを市長はご存知ないのであろうか。自治条例施行後、一部の行政資料は、永山、関戸の図書館、そして新本館でも見られるようにはなった。しかし市役所の第二庁舎にある情報量の1〜3割の量に過ぎない。行政資料室はやはりその名のとおり行政職員と議員のために存在する資料室で、市民に向けて情報を開示する場所ではないようだ。

主権在民の憲法のもと、自治基本条例をもつ、市民が主役の街多摩市にあって、相変わらず行政に頭をたれ、額に汗せねばならぬこうした状況は何時になったら変わるのであろうか。

 

当会の先達、作道好男先輩が亡くなられた。市民の権利擁護に生涯かけて熱い思いを持ち続けた孤高の人だった。後輩として先輩のこの街へ向けた思いを継承していかねばならない。

改めて心よりご冥福をお祈り申しあげます。                 (了)

 

<追 悼 作道好男さん>

3月31日逝去、92歳、5月24日パルテノン多摩「天天」で偲ぶ会

 

 作道好男さんが3月31日午後2時30分、多摩市和田の厚生荘病院で逝去された。92歳だった。通夜、告別式は既に親族を中心に行われているが、その人となりを偲ぼうと多くの友人知己が集まって5月24日午後3時から5時までパルテノン多摩4階のカフェ天天で「作道好男さんを偲ぶ会」が開かれる。会費5000円。

 作道さんは「多摩市議会ウォッチングの会」の購読会員だったが、実は10年前に当会を立ち上げた中心人物のお1人であった。発足当初は事務局を預かりつつワープロを叩いて「ニュース」を発行、地方議会改革に熱い思いを抱き続けた人だった。

 作道さんと会を立ち上げ初代代表だった山下亨さんら3会員に思い出を綴ってもらった。

 

追 憶

豊ヶ丘 山下 亨

作道さんが亡くなられた。92年の生涯を終え、りっぱな大往生だった。特に定年後の晩年は、市民運動をひたむきな情熱で駆け抜けていかれたので、悔いはなかったと思っている。

 作道さんとの出会いは十数年前にさかのぼる。公民館主催の高齢者セミナーの席であった。同じグループで勉強し、“介護”をテーマに1年がかりで作業を続けたが、その間、作道さんはリーダー格として、先進諸外国の事例や多くの資料を収集し、現場調査にもひんぱんに出かけて重厚な論文をまとめあげられた。そのとき浅学菲才の私は、今でも冷や汗が出る発言をしてしまったのだ。「文章が硬すぎる。もう少しやさしく表現できませんか」と。

作道さんが現役時代、長年にわたって教育関係の出版社を経営されていたことを知ったのは、後になってのことだった。

 セミナー終了後、「山下さん、市議会を傍聴してみませんか」と誘われた。地方自治や地方議会など新聞での情報しか知識のなかった私は、野次馬的にご一緒し、多摩市議会を傍聴する羽目になった。企業での効率的な会議しか知らない私には、かえって新鮮に映った。議員の原稿棒読み質問に、杓子定規の行政側答弁が延々と続く。野次が飛び交い、私語が囁かれ、離席はひんぱんだった。

 この時思った、議員は数より質だ、と。そして何より議会改革が必要だ、と。選んだ市民が悪いのよと言われればそれまでだが、市民はもっと知るべきだ、目覚めるべきだと考えさせられた。市議会ウォッチングには先駆自治体があり、触発される形で市民に呼びかけ同志を募って会はスタートした。

 もし傍聴のお誘いをお断りしていたら、会は別の形の展開をしていただろうし、私も参加していたかどうか分からない。

 硬派の作道さんと軟派の私が長年付き合ってきたのも不思議な気がしてならない。

 作道さんが貫いた姿勢は、政治権力や権威から自立した反骨精神、是々非々、中庸、偏らない、属さない、媚びない、与しない…。行政や議会を自由に批判し、論じ、行動に移す。政治に関心のない層を啓発啓蒙する。政治を身近なものにするetc.である。私はこの点で作道さんと共鳴し合った。

 作道さん、天国に議会があれば、そこでご一緒しましょう。それまでさようなら。           (了)

 

 

優れた知と命のバトンランナー

        落合 落合 重美

 

ここに、「開国・日本の夜明け」から始まる作道好男著「近代日本教育世相小史(上)」102頁があります。四国に生まれ戦争に参加し、戦後は九州大学などの多くの大学や企業の歴史の編纂を仕事にしてきた作道さんらしく、多くの資料に基づく日本の教育の歴史がきちんと整理されています。日本の激動の歴史と戦争での部下の戦死などの現実の経験をとおして培われた知見に基づき、より良い社会をつくるという使命感を持ち、真摯な姿勢で地方史の研究者としても市議会のあり方などを研究されており貴重な資料を残しておられます。

私は市議会ウオッチングの会で市政の仕組み、手続き、自治の精神などを教えて頂きました。また、「市議会と市民の新しい関係をめざして」のシンポジュウムの冊子の編集では挿絵や記事の組み立てなどプロの指導を頂きましたので良く出来ました。

しかし、私には残念なことが一つあります。近年の生命科学の進歩によりDNAという生物の固体を越えて受け継がれる知の存在があきらかになり、「命の分子パッケージ」が発見され、戦争も政治も知の伝承の仕事である教育もこのDNAの知のコントロールで活動する分子達の働きによる仕事だということがわかり、生物の世界観が一変する時代が幕を開けました。

作道さんにこの話しをして「ほう、凄いですね」「だけんど、よう判ったもんですな」と四国訛りで感心をする顔を見てみたかったと思うのです。その時代をしっかりと生きて知識もこれが正解と思っていても、知は全く新しい驚異の世界を開いていきます。作道さんはこういう変化に対しても柔軟に対応するきらりと光る知性を備えた優れた知と命のバトンランナーだったと思っています。    (了)

               

素敵な出会い

永山 湊 保弘

 

 気付いたら、私はいつも作道さんの側にいました。何年前からか記憶は定かではありませんが、地方自治に対する指南を語るその強烈なインパクトに魅せられ、作道さんへの追っ駆けフアンになってしまいました。と言ったら失礼になりますかな。

午後からの会合(ウオッチングの例会)が終わり作道さんと二人とぼとぼと歩き始めた時です、「一杯どうですか」と誘われ、私は待っていましたと喜んで暖簾をくぐりました。

中ジョッキーに二杯、作道さんの量です。論議の際の厳しい顔が飲み干すビールに綻び、高齢にふさわしい好好爺の顔になり、お互いに潜り抜けた昭和の時代に話が弾み、時の過ぎるのを忘れてしまいました。

 今、作道さんに先に逝かれ想い出話になってしまいました。様々な出会いの中で、作道さんとの巡り合いは私の脳裏に深くインプットされ、消されてはならない作道好男様となっています。さようなら作道さん。ご冥福を。             (了)

 

フォーラムに参加してみませんか

新装しました当会のHP、ご覧いただけましたでしょうか。URLは表紙題字の下に掲載しております。

これまで年4回の市議会終了後に発行、お届けしてまいりました「ニュース」は、読者市民の皆様方からのさまざまな声を掲載してこられませんでした。そこでHP上にご参加頂けるフォーラム欄を設けました。

とは言ってもご参加下さる方には事前登録制度とさせて頂いております。誠に恐縮ですが、ご参加ご希望の方は以下の手続きをお願いいたします。

氏名、住所、☎、e−mailアドレスをご記入の上事務局(これも表紙題字の下に掲載)までご郵送下さい。こちらで確認の上、ユーザー名・パスワードをお渡しします。それでログインは可能となります。

<後記>作道さん、安らかにお休みを。(H