通常オーロラはアラスカやシベリアなど南北の高緯度の地域でしか見ることができま せん。太陽活動は9〜11年の周期で活発になり、太陽風のスピードと規模が増します 。そして1周期に1回ほど太陽風が特に強くなったとき、オーロラは低緯度でも見え るくらい巨大になります。太陽風がたくさんの磁力線を押し曲げ 、開いた磁力線と閉じた磁力線の境(オーロラの輝く緯度)が低くなるからです。 日本でも1989年に北海道陸別町で上の写真の夕焼けのような赤いオーロラが観測されました。

 

 

 

 

 

 

低緯度でオーロラが見えた理由

 

太陽活動が盛んになるとオーロラが巨大になる様子を、STEP2で紹介した人工オーロラ実験装置で確かめることができます。電圧を上げて降り注ぐ電子のエネルギーを高 くするとオーロラのリングは明るくなり、大きく広がります。 ところで、低緯度の北海道からも見えたのはオーロラが北海道上空までやってきたのではなく、上の図からわかるように、大きく広がったオーロラの上の部分が北の空に観 測できるということなのです。この次に太陽活動が活発になるのは西暦2000年頃です 。もしかしたらあなたの街でもオーロラが見えるかもしれません。

 

 

 

なぜオーロラは高い上空にできるのでしょうか?

 

地上から100kmほど上空にオーロラは発生します。これは空気の薄さに関係あります 。空気は上空へ行けば行くほど薄くなります。薄い空気の層は電気を通しやすく、太 陽風による発電で加速された電子が遠く10万kmもかなたから磁力線にそって100kmの ところまでふりそそぐことができるのです。このあたりで急に大気が濃くなり、電子 は衝突でエネルギーを失うとともに、大気はオーロラとなって発光します。