1 太陽系の特徴
太陽系の惑星は、いくつかの共通する特徴があります。それを、下にいくつかあげます。
・惑星の公転が一致する。
・惑星の軌道面が一致する。(水星、冥王星は例外)
・軌道の離心率が小さい。つまり、円に近い。(水星、冥王星は例外)
・太陽の赤道面(黄道面)と惑星の公転面のなす角度が小さい。
など、というようなものがあります。
これらは、ニュートンの運動方程式に反するものではありません。でも、運動方程式から、必然的に導き出される性質でもありません。ということは、これに、反することものが、半分以上、混じっていてもいいのですが、私たちの太陽系では例外は少ないのです。
共通するなにかがあるということは、偶然では考えられません。なんらかの必然性によるものだと考えられます。現時点でニュートンの運動方程式で説明できないのであれば、運動方程式がまだ成立しきっていないころの、初期条件を反映したと考えれば、なんとか説明できるかもしれません。
つまり、私たちの太陽系は、形成のときに、このような性質をもっていたか、持たざる得ないよう何かがあったことになります。この特徴を説明できる太陽系起源説が、よりいいものという評価ができます。
2. 太陽系の起源
太陽系の起源には、多くの名だたる科学者が、昔からとりくんでいました。そのモデルは、大きく分けると、必然性によるものと、偶然性によるもに分けられます。
必然説として、あの哲学者のデカルトの渦動説や、カントの星雲説などがります。偶然説としてジーンズの遭遇説(そうぐうせつ)などがあります。
しかし、どれも頭の中で考えた(形而上といいます)、証拠のないもので、証明できないものでした。つまり、決着はみなかったのです。あなたは、必然説と偶然説のどちらをとりますか。
いままでの話の流れを考えれば、何らかの必然性のある説と、考えるはずです。もちろん、現在は、必然説です。
現在のモデルは、カントの星雲説の現代版ともいいうべきものです。
太陽の形成と同時に、すべての惑星もいっしょにできていくというものです。ということは、太陽の形成の説のなかで、惑星の形成も一緒に説明されなければなりません。そして、上の特徴も説明されなければなりません。
以下に、現時点での説(標準モデルとよばれます)のあらすじを紹介します。太陽については、別にのべたように、誕生の場は分子雲です。もちろん、惑星も分子雲からできます。つまり、太陽も惑星も、同じ場、おなじ材料からできるということです。
太陽(恒星)は、分子雲の中で、分子雲コア、原始星、Tタウリ期星、そして主系列星へという順で、成長していきます。 それに対応して、惑星も形成されます。
原始星ができるときに、原始星に集まれないものは、原始星が回転するときに、赤道の面に集まります。それは、まるで、原始星が土星のような輪(ディスクといいます)をもつことになります。このような輪を、原始惑星系ディスクとよんでいます。

太陽が、Tタウリ期星(ここをクリックすると、このタイプの星の説明文にジャンプします)の時期には、ディスクが非常に活発に活動(高温になります)して、やがておだやかな状態になります。そして、ディスクのなかには、小さな惑星(微惑星とよばれます)が、多数、形成されます。
微惑星は、衝突と合体をくりかえして、今の惑星の位置に、いまの惑星の数だけ、惑星(原始惑星といわれます)ができます。
このようなプロセスの中で、上でのべたようなニュートンの運動方程式で説明しきれない特徴が、形成されたことになります。ただし、すべてきれいに説明できているとは、かぎりませんが。
3 太陽系の星は、いっしょに生まれた
太陽系の太陽、惑星、および衛星、そのたのすべての星は、
ごくありふれた場所(銀河の片隅でできた)、
ごくありふれた素材(太陽や太陽系の成分は特別なものではない)、
ごくありふれた条件(できるときに特別な条件は考えられない)、
でプロセスで生まれました。
できるときの環境(太陽からの距離)や、成長するとの変化(惑星の大きさ、位置、衛星のあるなしなど)によって、さまざまな個性が生まれる。
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