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土星の衛星タイタンに降下する小型探査機ホイヘンス(想像図、ESA提供)
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各種の観測機器を積んだ小型探査機ホイヘンスの模型=AP
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欧州宇宙機関(ESA)の小型探査機ホイヘンスが米東部時間14日早朝(日本時間同日夜)、土星最大の衛星タイタンの大気圏に突入し、約2時間半後に人工物体として初めて凍える地表に着地した。同機関が発表した。降下中に集めたデータや画像は地球へ届き始めた。生命誕生前夜の地球に似た環境と考えられているタイタンの素顔が、17世紀の発見以来350年にして明らかになる。
ホイヘンス(直径2.7メートル)は昨年12月24日、土星を周回している米航空宇宙局(NASA)の探査機カッシーニから切り離され、徐々にタイタンに近づいた。時速2万2000キロで大気圏(高度1270キロ)に突入した後、パラシュートで減速しながらタイタンの地表へ降下した。
タイタンは太陽系の中で唯一、厚い大気をもつ衛星で、その大気が邪魔になって地表の様子はほとんど分かっていない。
ホイヘンスは、ガスクロマトグラフ質量分析装置など六つの観測機器を搭載しており、降下の途中で大気の成分や温度、気圧、風速などを観測。零下179度の地表に着地した後も大地や空の様子を撮影し、親機のカッシーニ経由で1100枚もの画像を地球に送信してくる。
順調でも、電源は着地後30分しかもたないという。
タイタンの大気には、生命誕生に必要な炭化水素のメタンが1〜6%ほど含まれ、35億〜38億年前に生命が誕生する以前の地球の環境に似ている。気温が低いため液体の水はなく、生命そのものも存在しないとみられるが、炭化水素の海や湖が見つかる可能性はある。
ホイヘンスが送信してくる画像や数値を詳しく分析すれば、地球で生命が誕生した謎を解く手がかりが得られるとも期待されている。
(01/15
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