2005年01月15日11時33分
土星最大の衛星タイタンに着地した小型探査機ホイヘンスが、タイタンの素顔の撮影に成功した。欧州宇宙機関(ESA)と米航空宇宙局(NASA)は14日、最初に受信した3種類を発表した。上空からの写真には、峡谷や湖、岸辺のような地形がとらえられていて、何らかの液体の存在を物語っている。 ホイヘンスは米東部時間14日午前7時45分(日本時間同日午後9時45分)ごろ、タイタンに着地。降下中と着地後に撮影した写真や収集した大気のデータが、同午前11時20分(同15日午前1時20分)ごろ、土星を周回する親機カッシーニ経由で地球に届き始めた。 上空16.2キロからの写真が最初に届いた。液体が流れてできる峡谷のような筋状の地形が、明るい色の地表を走り、縦に走る岸辺のような境界線の右側には、液体がたまったようにも見える黒っぽい部分が広がる。 上空8キロからの写真には、暗く平らな地形が写り、洪水の跡に似ているという。白っぽい高台の部分と、背後の影のような黒い部分もあって、起伏に富んだ地形の存在をうかがわせる。 NASAのトマスコ博士(米アリゾナ大)は、「表面を液体が流れているのは明らか。地球と同様、地表に液体を抱える珍しい星だ」とAP通信に述べた。タイタンの地表は零下180度前後なので液体の水は存在しない。液化した炭化水素(メタンやエタン)である可能性が高い。 着地後の写真からは、岩のような物体が地平線まで散らばっているのがわかる。ESAとNASAは「氷の塊とみられるが、大きさや距離は詳しく解析しないと分からない」と説明。受信した約350枚の写真の処理と観測データの分析を急いでいる。 |
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