彗星のちり、地球に到着 米の砂漠地帯で回収

2006年1月

 

 

回収され、ヘリコプターから運び出されたカプセル。保護カバーでくるまれている=米ユタ州で、NASA提供                               

 

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彗星のちり、採取の軌道

 彗星(すいせい)のちりを持ち帰ることを目指した米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「スターダスト」は15日、ちりを収めたカプセルを地球上空で切り離し、計画通りユタ州の砂漠地帯で回収された。打ち上げから7年をかけた成果で、彗星のちりを地球に持ち帰ったのは初めて。太陽系成立や生命誕生の謎を解く手がかりになると期待されている。

 探査機は米東部時間の同日午前0時57分(日本時間午後2時57分)、地球の上空約11万キロで直径約80センチ、高さ約50センチのカプセルを切り離した。カプセルは4時間後に地球の大気圏に突入。パラシュートを開いて減速し、午前5時10分(同午後7時10分)、砂漠地帯の米空軍施設内に着地した。探査機本体は、太陽を回る軌道に入った。

 NASAはカプセルが発信する電波から着地点を特定。約40分後にヘリコプターが到着して回収した。カプセルは同州内の米陸軍施設に移された。今後、テキサス州のNASAジョンソン宇宙センターに運ばれ、汚染を避けるクリーンルーム内で詳細に分析される。

探査機は99年2月に打ち上げられた。約5年かけて太陽の周りを2周ほどし、地球から約3億9000万キロ離れた位置で「ビルト2彗星」に接近。04年1月に彗星の近くを通り、核から噴出するちりを採取した。

 地球外の天体から試料を無事持ち帰ったのは、72年にNASAの宇宙船「アポロ17号」、76年に旧ソ連の探査機「ルナ24号」がそれぞれ月の石を採取して以来だ。

 太陽風の荷電粒子を集めたNASAの探査機「ジェネシス」は04年9月、カプセルのパラシュートがうまく開かず大破し、一部が回収されるにとどまった。小惑星の試料を昨年11月に採取した可能性のある日本の探査機「はやぶさ」は10年6月の帰還を目指している。

 

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