宇宙最大の爆発、128億光年の距離 すばる観測

2005年09月13日

 国立天文台は12日、ガンマ線バーストと呼ばれる宇宙最大の爆発現象が、地球からこれまでで最も遠い128億光年の距離で起きたことを、すばる望遠鏡などで突き止めたと発表した。現在考えられている宇宙の始まりから約9億年後の現象で、宇宙や銀河の誕生の謎の解明に役立つと期待される。

 ガンマ線バーストは放射線の一種のガンマ線やX線が数秒から数十秒間放出される謎の現象。明るさは太陽の1兆倍のさらに10億倍に達する。寿命の尽きた星が爆発する超新星で、特殊な場合に起きるとする説があるが、詳しくは分かっていない。

 今回のバーストは米航空宇宙局(NASA)の観測衛星スイフトが今月4日に見つけ、世界の観測施設に知らせた。約12時間後、東京大がハワイに置いた口径2メートルのマグナム望遠鏡で赤外線などの残光を観測、128億光年以上遠いと推定。3日後のすばるの観測で距離が確定した。

 これまで最遠のガンマ線バーストは123億光年で、今回はそれより約5億光年遠い。また、今回より5000万光年だけ遠い銀河がすでに発見されているが、銀河の明るさはガンマ線バーストに比べてはるかに暗く、すばるで観測した河合誠之東京工業大教授は「ガンマ線バーストなら質のいいデータが得られる」と話している。

 

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