4日に彗星に激突させ観測 米探査機ディープインパクト
(05年7月)
米航空宇宙局(NASA)の彗星(すいせい)探査機ディープインパクトは日本時間4日午後3時ごろ、テンペル第1彗星に重さ約370キロの子機を激突させる。彗星の破片が飛び散る様子などから内部の成分や構造などを調べる。激突で彗星にどんな変化が起こるかは予測できないが、初の試みに内外の研究者はもちろん、天文ファンも注目している。
国立天文台の渡部潤一・助教授は「衝突で吹き飛ばされたちりや彗星内部から噴き出したガスによって、明るさが増す可能性もある」という。
ハッブル宇宙望遠鏡などが宇宙から、ハワイにある国立天文台のすばる望遠鏡などは地上から、激突前後の変化を追う。すばる望遠鏡で観測する杉田精司・東京大助教授(惑星科学)は「彗星に含まれる有機物が詳しくわかれば、過去に地球に衝突した彗星が地球にどんな影響を与えたか分かるはず」と期待する。
早稲田大の古荘(ふるしょう)玲子助手(太陽系天文学)らは、台湾の天文台で現地の大学と共同観測する。「ちりの大きさなどを調べることで、彗星がどのようにして成長してきたか解明したい」という。
日本では昼間なので衝突の瞬間は観測できないが、高校の教諭や天文台の職員らで作る「高校生天体観測ネットワーク」は、ウェブサイトに観測ガイドを掲載、「衝突後の明るさの変化をみよう」と呼びかけている。「参加している全国103の高校の多くが観測に挑戦するのでは」という。
現在の彗星の明るさは10等級ほどで肉眼では見えないが、ある程度の望遠鏡があれば、4日夜にはおとめ座の1等星「スピカ」や木星のすぐ左どなりにあるので、比較的見つけやすいという。 |
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